読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

オートガイダー導入記 (9): 赤い星雲どこまで写る?

前回の続きです。前回、低感度長時間露出がイケてるかも?という話をしましたが、その後原則 ISO 200 で 3 〜 5 分の露出で撮るようになりました。1軸ガイドなので赤道儀の極軸合わせはだいぶシビアになりますが、時間さえ惜しまなければ 288mm (フルサイズ…

赤緯方向のズレと大気差

最近は 1 枚 5 分の露出で 8 枚、余裕があれば予備を含めて 10 枚、総露出時間 40 分〜 50 分で撮影しているのですが、PHD2 のガイドグラフを見ていると、赤緯方向のガイドエラー、というか赤緯方向はガイドしていないので単なるズレですが、その量が時間と…

M104 ソンブレロ銀河 (2017/3/21)

21日は雨でしたが深夜から晴れたのを見てまたベランダから天体撮影。ターゲットは「ソンブレロ銀河」こと M104。今回も 8cm F6 の直焦点です。 OLYMPUS OM-D E-M5, 笠井 BLANCA-80EDT (8cm F6) ISO 200, 300s x 8枚 DeepSkyStacker 3.3.2, Lightroom CC で画…

オートガイダー導入記 (8): 低感度で撮った方がよい?

前回の続きです。土曜(昨年11月5日)の撮影では、野外ということで長時間立つかしゃがむかの姿勢での作業が続いたので、翌々日の月曜になっても筋肉痛がとれなかったのですが、それであきらめるには月曜の夜の天気は良すぎました。結局我慢できずに再び機材を…

M5 (2017/3/19)

昨夜は22時頃から晴れるという予報だったのですが、19時頃には星がほとんど見えなかったこともありあまり期待もせず、体調も悪かったので寝てしまいました。しかし深夜0時過ぎに目がさめて、渋々ベランダから外を見ると空は晴れ。木星が南中して、南東の空低…

AstroBin に登録してみた

AstroBin という天体写真に特化した写真共有サービスにアカウントを作ってみました。今まで知らなかったのですが、NGC 天体の名前で画像検索していて偶然見つけました。海外のサービスですが、UI は日本語にローカライズされています。一部翻訳が怪しい部分…

オートガイダー導入記 (7): 屋外での撮影のテスト

前回の続きです。ベランダの天井に邪魔されずに天頂付近の天体を撮影するには屋外に機材を持ちだして撮るしかありません。オートガイド撮影となると、通常の機材に加えてオートガイダーとノート PC も持ちださなくてはなりません。荷物が増えたり設置の手間…

3月後半の撮影計画

今月は28日が新月。今までだいたい晴れた日の当日に何を撮るか決めていたけど、もう少し計画的に撮影したほうがバタバタしなくていいんじゃないかと思って今月後半から月末にかけて撮れそうな天体(DSO)をリストアップしてみました。撮れそうな時間帯と空の向…

何等星まで写る?

いつも撮っている天体写真に何等星ぐらいまで写っているのか気になったので調べてみました。「春の銀河いろいろ (2017/3/4)」で撮った M91 と M88 のツーショット写真の M88 付近のギリギリ見えている星の等級を Stellarium で調べてみたところ…OLYMPUS OM-D…

オートガイダー導入記 (6): テスト撮影

前回の続きです。その後、新月が来るのが待てなくてまだ24日にオートガイダーを使ったテスト撮影を実施。オートガイダーと一緒に購入した光害カットフィルター IDAS LPS-D1 QRO のテストも兼ねています。*1この日は M33、プレアデス星団(M45)、オリオン座の…

オートガイダー導入記 (5): ファーストライト

前回の続きです。オートガイダーにファーストライトという言葉を使うものなのかどうかわかりませんが、とにかく最初のオートガイド撮影をするべく、まずはキャリブレーションです。PHD2 の画面には既に星が映っています。カメラ露出時間の設定は 0.2 秒で、…

オートガイダー導入記 (4): オートガイダー到着

前回の続きです。翌日の10月15日の朝、ついにオートガイダーが届いたのですが、朝から病院の予約があって開封できないまま外出。帰宅して午後から開封、組み立てとなりました。QHYCCD のオートガイダーとガイドスコープはそれぞれおかきの缶みたいなブリキの…

オートガイダー導入記 (3): なぜ小さなガイドスコープでガイドできるのか

前回の続きです。オートガイダーを注文したのは昨年10月12日で届いたのが土曜日の15日ですが、それまでの間、オートガイダーについて色々予習をしていました。オートガイダーの使い方については PHD2 Guiding を使うなら公式マニュアルの日本語訳を公開して…

銀河を見るということ

僕らは僕らの住む天の川銀河が宇宙にたくさんある銀河の中の一つに過ぎないことを知っている。天の川銀河で起こっている事は他の銀河でも起こりうることなのだと。だから僕は銀河を見るたびにこう思う。この銀河に僕らが住んでいるように、あの銀河にも誰か…

ぎんがさがし

先週末に撮った銀河の写真について。上のエントリではトリミングした写真を載せていますが、実際にはもっと広い範囲を撮っていて、そこにはたくさんの銀河が一緒に写り込んでいます。反転画像から探してみましょう。M91, M88 周辺 (2017/3/5 00:05) OLYMPUS …

スカイメモSの追尾精度の限界は?

昨年オートガイダーを導入した時はスカイメモSの実力がどの程度か把握せずに見切り発車で買ってしまったのですが、結果的には当初の目的、つまり 8cm F6 + 0.6x レデューサー(288mm)で数分程度のガイド撮影は達成できました。ではレデューサーなしの 480mm (…

月面X (2017/3/5)

日曜日の夜に最近よく話題になる天文イベント「月面X」がありました。月面にアルファベットの X に見える模様が見えるというもの。月面の地形が絶妙な角度で太陽に照らされることで起こる現象です。正直個人的にはあまり興味のないタイプの天文イベントなの…

オートガイダー導入記 (2): オートガイダーを買う理由・買わない理由

前回の続きです。結論から言うと、こうなりました。オートガイダーと光害カットフィルター注文してしまった。。— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) 2016年10月11日勢い余って光害カットフィルターまで買っています。買ってしまったオートガイダーというのはこれで…

春の銀河いろいろ (2017/3/4)

前回、前々回と撮影に失敗している M91 と M88 なんですが、夜中から晴れるという予報を見て今度こそと、まだ雲が出ているうちからベランダに望遠鏡を出して撮影の準備。予報が外れて無駄になってもダメージが少ないのがベランダ観測の利点です。積極的に活…

M91, M88 (2017/3/3)

GPV 気象予報の雲量予報では、今夜は深夜2時頃までは晴れてそう、ということで22時過ぎから準備して先日痛恨のミスで撮り逃した M91 と M88 のツーショットを撮影しました。が、極軸調整やら赤道儀の電池交換(スカイメモSは単3電池4本です)やらターゲットの…

オートガイダー導入記 (1): スカイメモSにオートガイダーってアリですか?

前回の続きです。ここから新シリーズ「オートガイダー導入記」と題してオートガイダー導入にまつわるエピソードを書いていこうと思います。スカイメモSには ST-4 互換のオートガイダー端子が付いています。スカイメモS本体。右下のモジュラージャックがオー…

お気楽惑星撮影

今でこそ deep-sky がメインですが、赤道儀を買うまでは望遠鏡の用途は専ら月と惑星を撮ることでした。月や惑星の撮影と言っても動画を撮って Registax で画像処理というような本格的なものではなく、デジカメでワンショット撮影です。拡大光学系はカメラ用…

街に出て星を撮る

前回の続きです。8月になると深夜にはアンドロメダ大銀河(M31)が見頃になるのですが、南向きのベランダからは見えません。さんかく座の銀河 M33 ならどうだろうと試しに望遠鏡を向けてみたのですがギリギリでベランダの天井に邪魔されて見えません。しかし試…

人工衛星って点滅する?

昨日の黒眼銀河の写真ですが、よく見ると人工衛星の光跡らしきものが写り込んでいます。下の写真はちょうど人工衛星?が黒眼銀河にニアミスした時のカットです。シャッターを開いた時の位置と閉じた時の位置に対応する時刻を書き込んであります。人工衛星? …

M64 黒眼銀河 (2017/2/25)

CP+ から帰ってきてこのブログを更新した24時前、Twitter で HIROPON さんが出撃しているのを見て、そういえば GPV の予報では夜中から天気良かったなと思い出し、何を撮るかも決めないままベランダに機材を設置して極軸合わせ。やっぱり30分以上かかります…

CP+ 見に行きました

CP+ 2017 見に行きました。出不精なものでこういうイベントには滅多に行かないのですが用事のついでで少し足を伸ばして二時間ほどふらふらしてきました。初めてだったのであまり勝手がわからず、とりあえず赤道儀を見てきました。専門の天文ショップの実店舗…

テンモンGO

「ポケモンGO」が日本でサービスを開始したのが昨年7月。ポケモンはほとんどプレイしたことがなかったのですが、周りの熱気にのせられて始めてみたら結構ハマって一時期は毎日プレイしてました。そんな時期にノリで作ったのがこれ。「テンモンGO の図鑑」で…

ノータッチ追尾で撮る夏の星雲・星団

前回の続きです。光害の中で散光星雲のような淡い天体が撮れるのかという懸念があったのですが、昨年5月、カメラレンズで天の川を撮影した際にいて座の散光星雲が識別できる程度には写ることがわかりました。そんなわけで翌月の6月6日と10日にいつもの望遠鏡…

このブログのタイトルについて

このブログのタイトル「Deep Sky Memories」は、deep-sky objects (DSO = 星雲・星団など太陽系外の天体で普通の恒星を以外のもの)の撮影というブログのテーマにちなんだものですが、タイトルのどこかに「スカイメモ」を入れたくてこういうタイトルにしまし…

横浜の空の天の川 (2016/5/5)

都市近郊では「天の川が見える」というのが星がよく見えることの指標になっています。首都圏だと房総半島や三浦半島に見える場所があるらしいですが、まだ行ったことがありません。横浜に来る前は地方都市に住んでいたので見るチャンスはあったと思うのです…

ノータッチ追尾で撮る春の銀河

前回の続きです。カメラレンズでの追尾撮影にも慣れてきた昨年2月、いよいよ望遠鏡を使った撮影にチャレンジします。北極星の見えない南向きのベランダからスカイメモSの恒星時運転に任せたノータッチ追尾で撮影します。使用する望遠鏡は 笠井トレーディング…

ドリフト法による極軸調整

赤道儀の極軸合わせの方法の一つ「ドリフト法」を簡単にまとめました。北極星が見えない南向きのベランダ等で極軸を合わせるのに便利な方法です。ポータブル赤道儀など極軸望遠鏡を持たない赤道儀で極軸を精密に調整するのにも使えます。以下は観測地が北半…

笠井トレーディング BLANCA-80EDT

現在使っている撮影鏡 BLANCA-80EDT について。BLANCA-80EDT は 8cm F6 の屈折望遠鏡です。カメラレンズ風に言うと 480mm F6 です。主な仕様は以下の通り。 製品名 BLANCA-80EDThttp://www.kasai-trading.jp/blanca-80edt.htm メーカー 笠井トレーディングht…

カタリナ彗星 (2016/1/19)

前回の続きです。初めて追尾撮影をしてから5日後、ようやく当初の目的だったカタリナ彗星を撮影しました。 OLYMPUS OM-D E-M5, ZUIKO DIGITAL ED 35-100mm F2.0 (100mm) ISO800, f/2.2, 15s x 4枚 Lightroom CC, Photoshop CC で画像処理, フルサイズ換算400…

初めての追尾撮影

前回の続きです。初めて赤道儀を買った頃の話。スカイメモSが届いてから三日後の深夜、やっと赤道儀を使って天体を撮影できました。極軸望遠鏡で極軸を合わせるために近所の駐車場に出て撮っています。望遠鏡を外に持ち出すのはまだ抵抗があったのでカメラレ…

国際宇宙ステーション(ISS)を狙い撃ち

2月15日の夕方、関東地方上空を国際宇宙ステーション(ISS)が通過しました。ISSの通過は、その軌跡を星景写真として撮る他に、天体望遠鏡や 1000mm 以上の望遠レンズがあるなら、ISS そのものの姿を撮るという楽しみ方ができます。地上 400km の上空を高速で…

ポリマ食

2月14日深夜におとめ座の肩のところにある3等星ポリマの食があったので撮影しました。特に気にしていなかったのですが、当日の昼に AstroArts の公式アカウントでお知らせがあって気になり出しました。【ポリマ食】今日14日深夜から翌1時ごろにかけて、月が…

赤道儀。それは沼の入り口…

ケンコー・トキナーのポータブル赤道儀「スカイメモS」を購入したのは昨年の1月10日。当時カタリナ彗星(C/2013 US10)が接近して6等台まで増光していたのですが、深夜につい魔が差して Amazon でポチってしまいました。やっちまった感漂うツイートが残ってい…

はじめに

このブログでは、デジタルカメラと小型赤道儀と小型望遠鏡を使った天体撮影をテーマに、日々の成果、機材、撮影技術、画像処理、そして天体そのものについて、気が向くままに書いていこうと思います。車も持たずアウトドアそのものも苦手なタチなので、もっ…