Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

CP+ 見に行きました

CP+ 2017 見に行きました。出不精なものでこういうイベントには滅多に行かないのですが用事のついでで少し足を伸ばして二時間ほどふらふらしてきました。

初めてだったのであまり勝手がわからず、とりあえず赤道儀を見てきました。専門の天文ショップの実店舗には行ったことがなかったので、こういう機会に各社の製品を見ておこう、と。鏡筒の方はノーチェック。

元々レポートする気がなかったので写真とかほとんど撮ってないし、100% 自分の都合でしか見てなかったのであまり人の役には立たない内容ですが個人的な記録として…

ケンコー・トキナー

今まで一度も写真を貼ってなかったのですが、スカイメモSはこれです*1。微動台座&アリガタプレート + バランスウェイト + 微動雲台 + 専用三脚 でフル装備。

CP+ 2017: ケンコー・トキナー スカイメモS

望遠鏡を載せての展示はありませんでした。それが本来の使い方なのかも。

そして本家スカイメモ(の三代目)がこれ、なんですけどやや投げやりな展示。

CP+ 2017: ケンコー・トキナー スカイメモRS

バランスウェイトだけ付けっぱなしで放置って大丈夫なんですかね。6時の位置ならギアに負担はかからないから問題ない?

ちょっと気になったのは参考出品のこれ。

CP+ 2017: ケンコー・トキナー スカイユニット(参考出品)

スカイメモS用微動雲台に取り付けて手動式の簡易赤道儀にするパーツです。「スカイユニット」という名前が付いていました。簡易と言っても赤経赤緯共に全周微動がついています。

スカイメモSとは極軸の向きが90度違う形になりますが、スカイメモSの微動雲台は高度が0度から90度まで動かせるので問題ありません。高度を0度にすれば経緯台としても使えるはず。*2

もしそうなら BORG などの小型望遠鏡と組み合わせて、最初は経緯台として使って、天体に興味が出てきたら赤道儀としても使ってみて、天体撮影がしたくなったらスカイメモSにステップアップ、みたいな使い方ができるかも?

その他、NEWスカイエクスプローラーEQ6 PRO と NEWスカイエクスプローラー AZEQ6GT が展示されていました。AZEQ6GT 実際に見るとバカでかいですね… というか EQ6 PRO も十分デカかったです。やっぱり 20cm ニュートンとかを載せるにはこのくらいは必要なんでしょうか。

ケンコー・トキナーのブースでは MEADE のシュミカセも展示していたのですが、こちらはフォーク型経緯台ばかりでした。LX200-30ACF か 25ACF か確認しそびれましたが、とにかくデカいのが一際異彩を放っていました。

CP+ 2017: ケンコー・トキナー MEADE LX200-30ACF?

写真だとデカさが伝わりませんね全然… もう、なんか「兵器」って感じでした。

ビクセン

ビクセンブースの赤道儀ポラリエと AP 系がメインでした。SX2 あたりを見たかったんですけど。

CP+ 2017: ビクセン ポラリエ

ポラリエもオプションで色々拡張できるんですね。スライド雲台プレートDDに取り付けられたレンズは FUJINON XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR (重さ 995g)でしょうか。公式サイトの写真と同じ組み合わせのようです。フルサイズ換算200mmですが、説明員さんの説明を横で聞いてたら5分くらいの追尾なら大丈夫だとか。

AP赤道儀もバリエーションがいくつも展示されていました。

CP+ 2017: ビクセン AP星空雲台

CP+ 2017: ビクセン AP-SM マウント

このくらいのサイズ感の赤道儀がいいなぁと思って説明員さんに 1000mm くらいの直焦撮影は可能かどうか尋ねたのですが、あまりそういう用途は想定していないとのこと。

耐荷重的には写真にある A80Mf (8cm F11.4, 重さ 2.5kg)ぐらいが上限だけど、オートガイダーを使っても追尾精度はそこまで期待しないで欲しい的な説明。ベースが「星空雲台」なので、と。ポラリエの兄貴分ぐらいに思って欲しそうなニュアンスでした。

スカイメモSからのステップアップと思ってましたが、仕様を見るとウォームホイル径が73.5mmとスカイメモSの86mmより小さいんですね(歯数は同じ)。2軸ガイドができるのはいいのだけどガイド精度そのものが限界なら意味ないですね…

その他 AXJ 赤道儀がひっそりと(?)展示されていましたが、デカい赤道儀はまた今度とスルー。あとは GP2(?) 赤道儀に STAR BOOK TEN を付けて自動導入赤道儀にしたものが。GP2 をわざわざ中古で買って実売価格でも10万近いコントローラーを付ける気にもならないですねぇ…

BORG

BORG に赤道儀なんて… いや、ありました。なぜかユニテックのポータブル赤道儀 SWAT シリーズをセットで展示してました。

CP+ 2017: BORG 90FL日食撮影セット + ユニテック SWAT-350

SWAT-350 は実物を見ると結構頑丈そうに見えます。でもオプション揃えると高いんだよなぁ…

SWAT-350 に載っている鏡筒は発売予定の 90FL 日食撮影セット CH です。カーボン鏡筒仕様で2.1kg。焦点距離は付属テレコン使用で 700mm ですがこれをガイドできるということなのか、それとも日食用だから長時間ガイドすることは考えてないのか、そのへんちょっと聞きそびれてしまいました。

SWAT で撮ったと思われる*3天体写真が一緒に展示されていて、ばら星雲や馬頭星雲など十分に露出時間をかけないと撮れない天体が綺麗に撮れていました。90FL での作例があったか未確認。

SWAT-200 の展示もありました。こちらは 71FL との組み合わせ。

CP+ 2017: BORG 71FL+レデューサー7872セット + ユニテック SWAT-200

こちらはちょっと頼りない感じがしますがどうなんでしょう。

サイトロンジャパン

ここまでのブースは望遠鏡関連の展示としてまとめて展示場の隅っこで展示していたのですが、サイトロンジャパンは撮影用品関連のブースのある真ん中あたりに陣取っていて、しかもかなり大量の望遠鏡を展示していました。うっかり見逃すところでした。

展示していた赤道儀は、セレストロンの Advanced VX と新製品 CGX, Sky-Watcher の EQ5GOTO, AZ-EQ5GT, EQ6R など。

Advanced VX は予算10万円で赤道儀を買いたい… と思い悩んでいた時期に候補にしていたもの。マウント自体のサイズ感は悪くないけど、三脚が意外と場所取りそう。縮めた状態での展示でしたがそれでもベランダに入るかどうか微妙な感じ。

EQ5GOTO も候補に入っていた赤道儀ですが、これもマウントはともかく付属の三脚が意外と大きい。どちらも耐荷重が公称で 10kg 近くあるのでそれなりの三脚付けているんですかね。

というわけで、気がつくとベランダで使えそうな赤道儀を探していたのですが、なかなか難しい感じ。今度秋葉原に出た時に協栄産業シュミットでメジャー持ってじっくり検討してみますかね。

CP+ の天文視点での濃いレポートは PHD2 Guiding のマニュアルの日本語訳や、都心から撮る天体写真で知られる HIROPON さんのブログをどうぞ。

これ読むと、僕の方は見逃していたことがいっぱいありますね。あとちゃんとブースの人に話聞かなきゃダメですね。次回はがんばります…

*1:僕のは色違いで赤です。

*2:説明員と話すチャンスがなくて経緯台として使えるかどうか確認は取れていません。

*3:そう思っていたのですが、作例に赤道儀の名前は書いてなかったかも。→ 2017-03-01 追記: SWATの公式ブログで会場の作例を撮られた加曽利さんが作例について触れていました。SWAT + BORG での作例とのことです。