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Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

オートガイダー導入記 (2): オートガイダーを買う理由・買わない理由

思い出 機材 オートガイダー

前回の続きです。

結論から言うと、こうなりました。

勢い余って光害カットフィルターまで買っています。

買ってしまったオートガイダーというのはこれです。これに背中を押されて沼に転がり落ちてしまいました。

http://rna.sakura.ne.jp/share/kyoei-tokyo-000000007176.jpg

QHY CCD の QHY5L-IIM + ミニ・ガイドスコープ セット。特にミニ・ガイドスコープにやられました。これはビクセン互換のファインダー台座のアリミゾに取り付け可能なCマウントのレンズです。*1 焦点距離は130mmでこの手のセットで売られているレンズとしては長め。重量は最軽量級でシステム総重量で200g台。その一方で値段はこの手のセットとしては最安級です。

オートガイダーの導入に躊躇していた理由は以下の二点でした。

  • ガイドスコープや周辺パーツの重量で赤道儀の負担が増える。
  • スカイメモSでは2軸ガイドができない。

このミニ・ガイドスコープならファインダーより軽くてファインダーと差し替えてマウントできるので赤道儀への負担は増えません。これで買わない理由の半分が吹き飛びました。

そうなるともうひとつの理由についても再考したくなってきます。実際にスカイメモSでオートガイドで直焦撮影という無茶をしている人はいるのでしょうか?ググってみると、いました。

あくまで実験としてやっているようですが、800mm 直焦に APS-C 2400万画素の Nikon D5200 で撮っています。120秒露出に成功、ただし別の記事では120秒は歩留まりが悪いとも書かれています。

南北方向(赤緯)のエラーが意外に少ないのにびっくりしました。極軸が十分合っていれば意外と大丈夫なものなのでしょうか?そういえば今まで30秒以上のノータッチ追尾撮影で失敗した画像は大抵東西方向に星が流れていたことを思い出しました。

試してみる価値はありそう、という気がしたものの、4万円台の買い物にはまだ躊躇いが… でも、ここまでくると買う理由を探すモードになってきました。

買う理由その1: ドリフト法による極軸調整がスムースにできるようになるのではないか? テレコンバーターとデジカメのライブビューを見てやるドリフト法は面倒だし精度に不安がありましたが、PHD2 Guiding のドリフトアライメント機能を使えば極軸の誤差を定量的に表示してくれますし、極軸の調整量を視覚的に表示してくれます。

買う理由その2: 電子ファインダーとして使えるのではないか?横浜の空では空が明るすぎて5cmファインダーでもあまり暗い星が見えません。天体の導入にはデジカメで10秒露出ぐらいで試し撮りを繰り返しながら星をたどっていたのですが、PCに常に表示されるオートガイダーの映像を見ながら星をたどればずいぶん楽になりそうです。

ということで、どう転んでも何らかの役には立ちそうだし、将来まともな赤道儀を買えば当然オートガイダーとして普通に使えるわけだし、無駄にはならないだろう… と思ったのですが一つ問題が。

ミニ・ガイドスコープの取り付け金具の足がえらく短いので、屈折望遠鏡の接眼部近くにある台座に取り付けた場合、ガイドスコープの視野に望遠鏡の鏡筒が入ってしまわないか気になります。反射望遠鏡ならファインダー台座は筒先なので大丈夫なのですが…

そこでオートガイダーのセンサーサイズとガイドスコープの焦点距離から視野角を計算すると、意外と視野が狭くて2度ぐらい。望遠鏡のフードを伸ばしても視野には入らなさそうだと判明しました。

もっとも、視野角が狭いということは電子ファインダーとしての使い勝手は微妙かも… でももうここまで来たら、と震える決心で注文してしまいました。

せっかく長時間露出できるようになっても光害で背景が飽和してしまったら意味がないので光害カットフィルター IDAS LPS-D1 QRO 48mm (27,000円)も一緒に注文してしまいました。

(つづく)

続き:

*1:買ってから知りましたがアリガタの裏にネジ穴があり、カメラネジでも取り付けられます。