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Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

M5 (2017/3/19)

昨夜は22時頃から晴れるという予報だったのですが、19時頃には星がほとんど見えなかったこともありあまり期待もせず、体調も悪かったので寝てしまいました。しかし深夜0時過ぎに目がさめて、渋々ベランダから外を見ると空は晴れ。木星が南中して、南東の空低くオレンジ色の半月が出ています。

月の光が淡く拡がっていて透明度の悪そうな空でしたが、とりあえず機材を組み立てて望遠鏡を木星に向けてみると、少しかすみがかってはいるもののシーイングは悪くなく、大赤斑もはっきり見えていました。せっかくなので木星を撮ってから極軸を合わせ。

極軸合わせには苦戦して、方位調整を追い込んだと思って最後の微調整をしようとネジを回すとカクンとズレてしまいまた追い込みなおし、ということを繰り返してしまい、納得いくところまで追い込むのに1時間以上かかってしまいました。

元々 M104 ソンブレロ銀河と M53 を直焦で撮ってみよう思っていたのですが、M104 はもうだいぶ西に傾いていたし、M53 も撮り終わる前に天井にぶつかりそうだったので、M5 を撮ることにしました。月に近くてあまり綺麗に写らないとは思ったのですが、直焦での球状星団の写りを見ておきたかったので。

月明かりで空の背景が明るく肉眼では星がよく見えず、スピカからヘゼを経由しておとめの足を伝ってという遠回りのやり方での導入に手間取り、撮影開始は3時半。撮り始めるとまた極軸がずれていたのでその場で微調整して再開。なんとか薄明前に撮影終了。

背景が明るいので露出は少し減らして 4 分にしました。光害カットフィルターは無し。オートガイドの調子はまあまあで RMS ±1.7 秒前後。極軸誤差による赤緯のズレは 4 分間で 2 秒程度。結果は…

M5 (2017/3/20 03:48)
M5 (2017/3/20 03:48)
OLYMPUS OM-D E-M5, 笠井 BLANCA-80EDT (8cm F6)
ISO 200, 240s x 10枚
DeepSkyStacker 3.3.2, Lightroom CC で画像処理, フルサイズ換算1200mm相当にトリミング

どうでしょう?意外と見れる仕上がりのような?等倍で見るとガイドエラーの影響なのか星像がややぼやけて見え、望遠鏡の解像度を生かしきれてないように思われますが…

でも「志を低く」をモットーにしている僕の基準は「iPad で表示して十分シャープに見えるなら OK」というものなので、これなら OK かな、と。

スカイメモS での直焦撮影(480mm)は、5 分程度の露出ならなんとか使えそうです。とはいえ今の極軸合わせの精度ではギリギリで、光害カットフィルターを使って10分以上の露出ができるかというと厳しいです。しかし極軸をこれ以上追い込むのは微動雲台の精度的に難しい気がします。

最後に最初に撮った木星の写真を。

木星と衛星 (2017/3/20 01:06)
木星と衛星 (2017/3/20 01:06)
OLYMPUS OM-D E-M5, 笠井 BLANCA-80EDT (8cm F6) + 2x TELECONVERTER EC-20
木星: ISO 200, 1/60, 衛星: 1/2s を合成
Lightroom CC, Photoshop CC で画像処理, トリミング

大赤斑がなんとか見えています。衛星は左からカリスト、イオ、エウロパ、ガニメデです。