Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

スカイメモSにビクセン規格のアリミゾを

悪天候が続き8日の月食も見られず、天文マニアにはストレスが溜まる毎日です。こんな時はついうっかりやってしまいがちです。そう、たとえば…

これを…

スカイメモS用赤緯微動台座

こうして…

上面のプレートを取り外す

こうじゃ!

アイベル「スカイメモS用タカハシプレート」と交換

さらにこうじゃ!

ビクセン「プレートホルダーSX」を取付

…というわけで、スカイメモSの赤緯微動台座をビクセン規格のアリミゾで望遠鏡を固定できるようにするパーツを買ってしまいました。

最初に取り付けたのは EYE★BELL (アイベル) の「スカイメモS用タカハシプレート」です。

スカイメモS用タカハシプレート取説

これは純正のスカイメモS用微動台座の上面の部品と交換して使う M8 x 35mm のネジ穴(タカハシバンド互換)の付いたプレートです。これを付けるとビクセンのアリミゾ「プレートホルダーSX」を取り付けられるようになるわけです。

以前から極軸をドリフト法で追い込んだにもかかわらず長時間直焦撮影をしていると急にガイド星が上に(北に)ズレていくようになる現象に悩まされてきました。

機材が全体的にたわんで極軸がズレてきたせいだと思っていたのですが、鏡筒がカメラネジ一本で固定されていることを考えると、このネジを軸に鏡筒が少しずつ回転してしまっている可能性も考えられます。

そこで鏡筒をアリガタ/アリミゾで固定すれば安定するのではないかと思って、微動台座をそのように改造している人はいないかとネットを検索していたらアイベルのサイトを見つけました。

これでガイドが安定する保証はないですが、いずれ新しい鏡筒も買うかもしれないし… などと言い訳して買ってしまいました。プレートとプレートホルダーSX合わせて10238円(送料・税込)のお買い物でした。

まだパーツを取り付けただけで実際に望遠鏡を載せて試してはいません。ベランダがまだ濡れているので… プレートホルダーSX が意外と重たくて 220g 増です。現状でバランスがギリギリなのでどうなるか心配。いざとなればウエイトを増やす方法もあるようですが…

追記: バランスとクランプハンドルの干渉について

ベランダが乾いてきたので実際に望遠鏡を載せてみました。

手持ち機材の最大の積載量(BLANCA-80EDT + E-M5 + 2xテレコン + オートガイダー)では完全にはバランスしませんでした。バランスの崩れはわずかで赤道儀の駆動には支障はない模様。12倍速駆動は正逆共に正常に動いているようです。

とはいえ極軸周りのバランスが崩れているということは極軸の回転で重心がズレるということなので、時間と共に足回りのたわみ具合が変動して極軸がズレたりするのではと心配です。

また、これとは別に問題が二つ。

まず、バランスがとれるように微動台座を限界まで中心に寄せてアリガタプレート(赤緯体)を取り付けると、プレートホルダーSXのクランプハンドルが赤道儀本体と干渉して赤緯軸を360度回転できません。望遠鏡の姿勢によっては赤緯軸を180度反転させてから望遠鏡を載せる必要があります。

もうひとつ、これもプレートホルダーSXのクランプハンドルなのですが、ファインダー台座に取り付けたガイドスコープと干渉します。接眼部を回転させれば回避できるのですが、ちょっと嫌な感じです。

どちらも致命的ではないですが、便利になるかと思っていただけにちょっと残念。