Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

シュミカセ欲しい…

このところCMOSカメラで月とか太陽とかを撮っているのは、実は月・惑星の観望*1・撮影用にもっと大きな望遠鏡が欲しいなと思いつつ、使いこなせるかどうかわからないので、今できることから試している、という事情でやっています。

もっと大きな望遠鏡というのは、具体的には口径20cmのシュミカセ。もっと言えばセレストロンの C8 もしくは Edige HD 800 あたり。セレストロンの20cmシュミカセといえば子供の頃のあこがれの望遠鏡です。オレンジ色の鏡筒、フォーク型の赤道儀。今思い出してもシビレます。

残念ながら今のセレストロンのシュミカセはオレンジ色でもフォーク型でもない*2 のですが、それでもあこがれには違いありません。

このクラスの鏡筒については以前 HIROPON さんが比較検討しています。

この記事だとほぼ Edge HD 800 1択という結論ですが、基本的に月と惑星(特に来年大接近する火星)にしか使わないつもりでいるので、C8 でもいいかなと思ってたりします。安いし。

でも、ある程度大きめのセンサーで月面を撮る場合 C8 の像面湾曲やコマ収差がどの程度画質に響くのか心配です。フォーサーズサイズがカバーできれば問題ないかなと思ってますが、それでも厳しいかな…

問題は、KYOEI-TOKYO だと、割安のセレストロン Edge HD 800鏡筒 (ビクセン規格レール仕様)・専用レデューサー・Tアダプターセットが「ご予約品・納期未定・確認中」になっていること。これが税込み170,640円で、素の Edige HD 800鏡筒が173,829円なんですよね。レデューサーはおそらく使わないとはいえ専用Tアダプター(4,835円)は欲しいし…

もうひとつ問題は、赤道儀をどうするか。まともな赤道儀が欲しいとは常々思っていましたが、C8 クラスを載せるとなると、最低でもビクセンの SX2 クラスの赤道儀が必要。持ち運びを考えると10kg以下にしたいです。価格は200,000円以内で… 候補はこんな感じでしょうか(価格は三脚セットで KYOEI-TOKYO の特価)。

製品名 搭載可能重量 重量 価格(税込)
Vixen SX2 12kg 7kg 178,200 円
Celestron ADVANCED-VX 13.6kg 7.71kg 102,651 円
SkyWatcher AZ-EQ5GT 15kg 7.7kg 159,840 円
iOptron iEQ30 PRO 13kg 6.8kg 194,400 円

SX2 は日本製で安心感はあるのだけど、この中では唯一自動導入機能がありません。目盛環もないので導入は今まで通りスターホッピング… 自動導入装置 STARBOOK TEN とのセットだと価格がぐんと上がって 258,000円(税込)。STARBOOK TEN 単体は91,800円で、後から買い足すと12,000円余計にかかります。

ADVANCED-VX はこの中ではダントツに安いのですが、追尾精度等はワンクラス下と見たほうがよさそう… 駆動系がDCモーターで高速駆動時にむっちゃうるさいとか、設定で速度を落とせばそれほどでもないとか、そんな話があります。*3 ベランダで騒音を出してご近所とトラブルになりたくないので気になるところです。

AZ-EQ5GT はこの中では唯一極軸望遠鏡がありません。でも南向きベランダでの運用では極望は使えませんし、どうせドリフトで追い込むので関係ないかな。ピリオディックモーションはかなりひどいらしいですがオートガイドでは問題ないそうです。*4

iEQ30 PRO はデザイン的に好みで魅力的なのですが、バランスに敏感でちょっとバランスが崩れると脱調するとのことで、取り扱いが難しそうなのが気になります。*5

AZ-EQ5GT は KYOEI-TOKYO では納期未定、シュミットでは3月頃入荷予定。iEQ 30 PRO は KYOEI-TOKYO では売り切れ、シュミットでは扱いなし。でも KYOEI-OSAKA だとどっちも在庫あるみたいで。ほんまに?

赤道儀の方は多少無理しても SX2 + STARBOOK TEN が無難かなーと思いつつも、もにょもにょと迷っています。。。

*1:「観測」ではないなと思って「観望」。当ブログで「眼視観測」という言葉を使っていますがこれも「眼視観望」が適切かも。

*2:赤道儀の場合。経緯台はフォーク型なのに… なんでですかね?

*3:参照:「セレストロン Advanced VX 赤道儀」(戯雅 blog)

*4:参照:「間違いだらけの赤道儀選びその3 AZ-EQ5編 ( 天文学 )」(トリックエンジェル)

*5:参照: 「iOptron iEQ30 pro  オーナー2 ( 天文学 ) 」(ななつがたけ北天文台オーナーの「天文台日記」)、「iEQ30Pro赤道儀-1」(K-ASTEC BLOG)