Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

月面モザイク成功! (2017/12/5)

昨夜は月齢17の「居待月」でしたが、深夜にまた月面のモザイク撮影をやりました。今度はベランダの天井に邪魔されないように南中前の24時前に撮影開始。月の南西部からジグザグに写野を移動して13枚を撮影して合成。今度はうまくいきました。

月 (2017/12/5 23:56-24:34)
月 (2017/12/5 23:56-24:34)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F15) / Kenko-Tokina スカイメモS / QHY5L-II-M / 露出 0.5ms x 200コマをスタック処理 x 13枚をモザイク合成 / AutoStakkert!2 2.6.8, Lightroom Classic CC, Photoshop CC で画像処理

風が少しあり、時折望遠鏡がかなり揺れましたが200/2000フレームのスタックなのであまり影響はなかった模様。でも途中で風が強すぎて撮り直しのカットがあったのが原因で結構ギリギリなことになっていました。

月の撮影の時は極軸をあまりきちんと合わせていません。そのため撮影中に写野が南北方向に少しずつずれていくのですが、一枚撮る分にはあまり影響はありません。しかし、モザイク撮影で東西に写野を振って何枚も撮っているとずれが累積してしまいます。

今回の場合、極軸の誤差で月が南に流れていたのですが、南東部から西部に写野を振って、折り返して東部に写野を振る途中で撮り直しで余計に時間がかかっていたため、東部を撮った時点で月が想定より南に流れていました。

そのため東部のカットの下の部分が、その下の南東部のカットの上の部分とほとんど重ならなくなっていました。撮影時点ではそのことに気付いてなくて、スタックした画像を見て初めて気付いてずいぶん焦りました。幸い10ピクセル幅くらいは重なっていたためモザイク合成しても破綻はしなかったのですが、なかなかきわどいところでした。

そんなわけで、月面撮影といえども時間をかけてモザイク撮影する際は極軸をちゃんと合わせておきましょう、というのが今回の教訓。