Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

SX2開封・動作確認

昨日届いたSX2赤道儀を開封してベランダで動作確認をしました。今夜も曇り空でしたが組み立てだけでもやっておこうということで、20時頃から三脚と赤道儀の箱を開封。

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STARBOOK TEN (SB10)は別の箱かと思っていたのですが、SX2 の箱の中にきちんと入っていました。てっきり販売店でセットにしているものだと思っていたのですが、ダンボール箱にも「SX2-SB10」のシールが貼ってあるし、メーカーでセット商品として出荷しているもののようです。STARBOOK ONE は入っていませんでした。

まずベランダに三脚を立てます。水平出しをしたいのですが、この三脚(SXG-HAL130)には水準器が付いていません。ベランダの傾き具合はだいたい把握しているので勘で脚を数cm伸ばして調整。水準器はあとで買ってこなくては…

奥行き93cmのベランダですが、脚を縮めた状態で設置すれば十分余裕がありました。しかし高さはかなり低くてハーフピラーはやはり必要でした。

ハーフピラーを取り付けてから SX2 を箱から取り出しました。出荷状態では極軸と赤緯軸のクランプが緩めてあるので注意。取説によるとギアに衝撃が加わらないようにわざと緩めてあるとのことです。ずっしりと重いので気をつけて持ち運び、ハーフピラーに取り付けました。

1kgのウェイトを取り付け、BLANCA-80EDT を取り付け、極軸周りのバランスをとってみたところ、なんとバランスしません。ウェイト側が重すぎます。望遠鏡にカメラとファインダーも取り付けてみましたが、まだ重すぎ。

1kg が一番軽いのにどうしよう… と思いつつおそるおそるウェイトを外すと、バランスしました!えー??

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というわけでこの鏡筒はウェイトなしで使うことに。1kgのウェイトは無駄になりました…

もうひとつ気になったのは赤緯軸クランプと接眼部のフォーカスハンドルが干渉すること。

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接眼部の回転を控えめにして問題なく使えるのですが、ぶつけないように注意しなくてはなりません。

星は見えないので SB10 の動作確認は後回しにして、とりあえずクランプを緩めて望遠鏡の姿勢を色々試しました。ハーフピラーのおかげでいわゆる「イナバウアー」はこのくらいまで可能。

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高さが少し足りなくてベランダの柵が邪魔して鏡筒を完全には水平に向けられませんでした。高度10度くらいまでかな?三脚を少し伸ばせば解決できそう。ω星団とか狙う時は試してみます。

というところで撤収しようとしていたら、雲が晴れてきて冬の大三角が見えてきたので SB10 の動作確認も行うことにしました。

まず SB10 に内蔵時計用のコイン電池を取り付けるところからです。フタがネジ止めでドライバーが必要なのが面倒ですがフタをなくすことを考えるとこのほうがいいのかな。1年に1回程度のことですし。しかし SB10 意外と軽いですね。見た目から想像するよりずっと軽かったです。

そして SX2 に SB10 と電源(SG-1000)を接続して SX2 の電源スイッチをオン… 何も起こりません。えー?SB10 の電源は SX2 側から取るので、これで SB10 が起動するはずなんですが…

かなり焦りましたが SG-1000 の2つあるシガーソケットのもう一つの方に電源ケーブルを接続したら無事起動しました。SG-1000 の不具合かな… 要確認です。

SB10 の時計を合わせて、観測地に Yokohama を追加して(初期状態では東京しかない)、赤道儀の姿勢をホームポジションにしてスコープモードに入り、まずシリウスを導入しました。

キュイーンという音と共に赤道儀がかなりの速度で動いてピタッと止まります。が、望遠鏡の向きはかなりズレていて、シリウスはファインダーの視野の外。極軸がズレ過ぎなのだろうと、シリウスがファインダーの視野内に入る程度に極軸の方位と高度を調整してから、コントローラで望遠鏡の視野中心に入れてアライメント。

続いてベテルギウスを導入。まだ少しズレているのでもう一度アライメント。次はM42を導入するとほぼ視野中心に導入されました。さらに M35 を導入するとそれらしい方向に向いたのですが薄曇りなこともあって何も見えず…

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その後レグルスを導入。子午線超えの姿勢の入れ替えは自動で実行されました。鏡筒がベランダの柵にぶつかったりしないかと気がかりでしたが大丈夫でした。

その後あちこち自動導入を試しました。BLANCA-80EDT の三脚座兼アリガタは短いので赤緯軸周りのバランスがほとんど調整できず心配でしたが、モーターのトルクが十分あるようで全く問題なく動いていました。

薄雲のせいで星雲星団は M42 以外見えませんでしたが、恒星はちゃんと見えたので自動導入はうまくいっているようです。SB10 にはまだまだ色んな機能があるようですが、基本的な使い方はあまり迷うことなくできました。

30分ほど自動導入で遊んだところで撤収しました。オートガイドのテストなどはまた今度。

赤道儀は元の箱に戻して、三脚は半開きにして立ててあります。赤道儀の元箱は一度開けると寝かせて置くしかないのでかなり場所をとります。収納方法を考えなくてはなりません。というか、このままでは20cmクラスの鏡筒を置く場所がないですね。これは本気で部屋を片付けなくては…