昨日は4月28日深夜に撮った木星の写真を再処理していました。初めて大赤斑をはっきり捉えた興奮から少し醒めて改めて写真を見てみると、ちょっと強調処理がコテコテだなぁ、と思ってもう少し薄味に仕上げてみました。
このくらいがいいかな?太い縞の部分の濃淡と褐色の色味がわかるように、細い縞は強調しすぎず淡く仕上がるようにしたつもりです。あと、少し明るめに仕上げました、というか明るく仕上げただけのようにも見えますが、RegiStax の調整は丸々やり直しています。
こちらが前回のパラメーター。
こちらが今回のパラメーター。
Waveletscheme が Dyadic だったのを Linear に変更しています。Linear の方が派手な強調がやりにくいかわりに細かく調整できる気がします。Layer 1 では強調処理をせずむしろ Denoise を上げてぼかしています。元画像が 1.5x Drizzle なのですが、Layer 1 に強調をかけると Drizzle 由来と思われる格子状のパターンが浮いてくるからです。
元画像のスタックもやりなおしています。5000コマ撮影したうち前回は2000コマをスタックしましたが、今回は1250コマ(25%)をスタックしました。僅かですが細部のコントラストが上がっています。元々光量が十分だったためか、ノイズは思ったほど増えていませんでした。
色調や階調などネットでみなさんが公開している写真を参考にしながら落とし所を探っていますが、まだまだ迷っています。そもそも眼視でここまでの解像度で観察したことがないので眼視のイメージに近づけるということもできません。自分的に気持ちいい仕上がりになればそれでよい、とは思うものの自分なりの「気持ちよさ」が見つかるまでもう少し時間がかかりそうです。