Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

William Optics 1.6倍バロー

フリップミラーにカメラ2台を付ける構成の惑星撮影システム、うまくいく保証はないものの、やる方向で部品集めをはじめました。が、GW 直前に発注したので部品がまだ揃いません。とりあえず届いたのはアストロストリートで注文した以下の部品。

商品名 価格(税込)
WilliamOptics 3枚玉 1.6倍バロー 6,171円
AstroStreet T2ネジ付き 2インチ31.7mm変換アダプター 3,780円

とりあえず1.6倍バローを予定の使い方に近い方法で試し撮りをするために、こうしました。

惑星撮影用パーツ(仮)

部品はこういう構成です。

IMG_6706

左(対物側)から、AstroStreet T2ネジ付き 2インチ31.7mm変換アダプター(1.6倍バロー装着済)、ZWO ADC 本体 + 1.25" アイピースホルダー、ZWO ADC 1.25" ノーズピース(A)、ビクセン フリップミラーのアイピースホルダー(B)、CMOSカメラ、です。

本来は A と B の部分は Tネジ2インチホルダー変換リングとフリップミラーが入ります。光路長を少しでも近づけるために A, B を入れています。

繋いだ写真でカメラのノーズピースが根元まで挿さっていないのは根元まで挿すとピントが来なかったからです… ドローチューブを最大に伸ばしてもダメでした。本番ではもっと光路長が長いので問題ない、かな?

1.6倍バローレンズはここに取り付けています。

IMG_6707

このバローレンズ、本来は双眼装置の31.7mmバレルの先端にねじ込むもので 31.7mm よりも少し細身のようで、アイピーススリーブに付けると片方に寄ってしまうので、周りに粘着テープを巻いて挿しています。

IMG_6708

IR/UVカットフィルターはバローレンズ先端に取り付けました。

この構成のキモはT2ネジ付き 2インチ31.7mm変換アダプターを使うことでADCとバローレンズの接続がいわゆる「外骨格」になることです。HIROPON さんは M57 の外骨格ですが、こちらは M42 (Tネジ)の外骨格です。フリップミラーの接続にはもうひと工夫する予定ですが、それはまたいずれ。

さて、テスト撮影は夕方行ったので被写体は星ではなくて数km先の鉄塔です。

1.6x バローレンズを使用して撮った鉄塔
1.6x バローレンズを使用して撮った鉄塔
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), William Optics 3枚玉1.6倍バロー, ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / ZWO ASI290MC / 露出 1/8s x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, Lightroom Classic CC で画像処理

こちらはバローレンズなしの直焦点。IR/UVカットフィルターを付け忘れたので色調が変です。

直焦点で撮った鉄塔
直焦点で撮った鉄塔
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), ZWO ADC 1.25" / ZWO ASI290MC / 露出 1/15s x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, Lightroom Classic CC で画像処理

鉄塔の太い部分の幅を比べるとバローありでは697 pixel、なしでは418 pixelで、倍率は1.667倍でした。定格より少し増えた程度です。元々双眼装置用なので定格で想定している光路長が長いのでしょう。これは本番でカメラをもう少し離しても2倍いかないかも。

前述したようにこの構成ではドローチューブを最大(7cm)に伸ばしてもピントがギリギリ来なかったですが、これ μ-180C で本当にピントが来るんでしょうか? 焦点位置を最内にしてもピントが来ないなら延長筒が必要になるはず。一応Tネジの延長筒も注文していますが、それで足りるかなぁ…

延長するのもバローレンズの前(対物側を)がいいか、後ろ(カメラ側)がいいか… 対物側の延長は2インチの延長になりそうですが、できればネジのほうがいいですね。すると μ-180C の接眼部のネジ規格が気になりますが情報がありません。天文ガイドのレビュー記事には市販の接眼部が取り付けられるとあるのですが、具体的な規格は書いてありませんでした。

なんかリング沼にはまりそうな勢いですが、なるようになれ、の気分です…