6月2日は快晴。とはいえ月齢が微妙で DSO の撮影は厳しいので、例の「惑星撮影システムB」で William Optics 1.6倍バローのテストを兼ねて木星を撮りました。
惑星撮影システムBですが、この日やっとT2延長筒が届いて予定のシステムが完成しました(以下システムB+)。
システムB+ ではT2延長筒をバローレンズとADCの間に入れて光路長を5cm延長しています。以前の実験でこの部分の光路長を5cm延長しても笠井2.5倍ショートバローではピントが出ないことがわかっていたので、William Optics 1.6倍バローでの撮影です。
1.6倍バローのテスト撮影は実は何度かやっているのですが、延長筒なしでは倍率が小さすぎて性能がよくわかりませんでした。地上風景でのテストでは微妙に像がユルい気がしたのですが、大気のゆらぎの影響もあってよくわからず、木星でのテストではピントがうまく合わせられなくてボケた写真しか撮れていませんでした。
バッチリ撮れました。今回はシーイングがよく大赤斑が見えるタイミングだったこともあってピント合わせもうまくいきました。これだけ撮れれば大丈夫かな?倍率を計算すると2.15倍、合成F値12.9でした。
せっかくシーイングが良いので2.5倍バローのいつもの構成(システムA)でも撮りました。
これだけクッキリ撮れたのは4月28日の撮影以来でしょうか。大赤斑が見えるタイミングでの好シーイングでラッキーでした。
大赤斑が過ぎ去った後も撮ってみました。
細かい縞模様までよく写っています。8cm でこれだけ写るのだから18cmなら… 新しい望遠鏡が届くまで1ヶ月を切った(はず)のですが、待ち遠しいです。
この後土星と火星と月も撮りましたがそれは後ほど。