6月25日の深夜、月面の撮影の後、土星と火星を撮りました。拡大系は木星と同じシステムAの2.5倍バローです。
まず土星から。
A環の真ん中あたりに隙間が… エンケの間隙?と思ったら「偽エンケ」ですね、これ。
自分で撮影した木星を画像処理したとき、エンケの空隙が出現したように見えたら、画像5のハッブル宇宙望遠鏡による鮮明な土星の画像と比べて位置を確かめてみましょう。
画像5ではA環の外側から5分の1ほどの位置にエンケの空隙があるのに対し、過度のアンシャープマスク処理をした画像4では、空隙のような黒い線はA環のほぼ真ん中にできています。
File No.003「偽エンケの空隙にだまされるな!」-ステライメージ4による「しあわせ画像処理」 - AstroArts ステラ情報局
ハッブルの写真を見ると、これは18cmでは無理っぽいですね… そもそも幅が325kmしかなくて*1 角度にすると0.0495秒*2 です。このシステムの拡大率だと1ピクセルが0.079秒なのでまず無理ですね。
次は火星です。
相変わらずの美肌モードです… ダストストームはいつになったら晴れるのでしょう。熊森さん曰く、
大黄雲はこれからどうなっていくんでしょうね。
発生した火星季節が似ている2001年の大黄雲は、4ヶ月ほど収束にかかっていますからね・・・
火星6月24日(UT)のGIFアニメ 2018/06/26: RB星のブログ
10月くらいまでダメってことですかね。完全に見頃過ぎちゃうじゃないですか…
この日は火星を1本撮ったところで空一面モヤがかかって火星もどんどん暗くなっていったので撤収しました。
2.5倍バローのシステムA(普通に バロー + ADC + カメラ という接続)は、木星の写真から合成焦点距離を計算すると 7559 mm になりました。合成F値は F42 です。*3 確かF40くらいまでが目安だそうなので、ちょっと暗いですね。大きく写るのは魅力的なのですが。