Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

散光星雲

DSO 写真の画像処理方法の変更

天文はかせ序二段(仮)さんのエントリ「raw現像を取り入れた画像処理の流れ」で、DeepSkyStacker で処理する前にRAW現像をする処理方法が紹介されていたので僕も4月に撮った三裂星雲の写真で試してみました。スタートがオリンパスのRAWなのでこんな手順にな…

M5, M20 (2018/4/21)

4月21日は朝から快晴。予報では翌朝まで快晴ということで月が沈む深夜からは天体撮影日より。相変わらず空の透明度が微妙なのが気がかりですが、リハビリも兼ねてやるだけやってみるという気持ちで20:00頃からベランダに機材を出して撮影準備。深夜から薄明…

M78 (2018/1/11)

年明け早々満月だったこともあって今年はまだ DSO を撮影していなかったのですが、月の出もだいぶ遅くなってきたということで昨夜は久しぶりに DSO を撮影しました。ターゲットは M78 です。20時前に帰宅して早速ベランダに望遠鏡を設置したのですが、例によ…

馬頭星雲 (2017/11/24)

昨夜は23時頃に帰宅して正直星を撮る元気が不足している状態だったのですが、せっかくの晴れなので何か撮ろう、でも外に出る元気はないなー、ってことで、ベランダから馬頭星雲を撮りました。馬頭星雲は、これが撮りたくてオートガイダーを買っただけあって…

M42 を wavelet 処理してみたけど…

あぷらなーとさんのブログ記事「ハッブル宇宙望遠鏡に迫る試み②」を見て先日撮った M42 の写真を RegiStax で処理したらどうなるか試してみました。ベースは「M42 の HDR 合成」の最後に出てきたトーンカーブ調整のみのやつです。これが、M42中心部 (2017/10…

M42 の HDR 合成

一昨日 M42 の写真で DeepSkyStacker (DSS) の HDR 合成がうまくいかない的な事を書きました。が、DSS の Entropy Weighted Average (HDR) で出力した画像をよく見ると短時間露出のフレームで得た情報がちゃんと反映されていました。M42 の中心部にある四重…

M42 (2017/10/25)

平日だというのにやってしまいました。久々の快晴だったので…今回はオリオン座の大星雲 M42 です。何度も撮った天体ですが、今回は初めてレデューサーなしの直焦点(f480mm)で撮りました。ピンク色を綺麗に出したかったので光害カットフィルターはなしです。…

探訪!となりの銀河の DSO

DSO (Deep-Sky Objects)と呼ばれる天体のうち散光星雲、惑星状星雲、散開星団、球状星団、といった天体は通常数百〜数万光年の距離にあり、同じ天の川銀河の中にある天体です。そして他の銀河の中にもそういった星雲・星団があり、その銀河の住人の目を楽し…

M60, M59, M16 (2017/5/22)

月曜は体調が悪くずっと家で休んでいたのですが、夜空が晴れていたのでついついベランダに出てだらだらと天体撮影をしていました。結果はイマイチだったのですが、お蔵入りにするのももったいないのでブログに載せます。この日は風が強い日でした。夜中まで…

M17 オメガ星雲, M18 (2017/5/20)

公園での撮影は散々でしたが、気を取り直して帰宅後すぐベランダに望遠鏡を設置。今度は極軸合わせも比較的スムースにできて 30 分後にはいて座の散光星雲 M17 (オメガ星雲)と 散開星団 M18 の撮影を開始。導入は土星からいて座μ星、そこから試し撮りしなが…

アンタレスと M4 (2017/5/1)

昨夜は早めに帰宅後一眠りして深夜から天体撮影、と思ったら全然眠れず結局 22 時半頃から極軸合わせを始めて、ネットしながらだらだら作業してたせいで 1 時間以上かかりました。撮影開始は 24 時前。最初のターゲットはさそり座のアンタレスとそのすぐ隣に…

M8 干潟星雲と M20 三裂星雲の色のこと

昨夜の写真のこれの件。 M42 もそうですが、フィルターなしで撮るとピンク色に写る星雲が、光害カットフィルターを使うと赤みの強い色になります。なんというか、こう、生肉みたいな色… こういうのは色調を調整した方がいいのですかね? M107, M8, M21+M20 (…

M107, M8, M21+M20 (2017/4/29)

一昨日は帰省中で天体撮影できなかったのですが、帰省から帰ってきた昨夜も深夜から晴れるということで晴れ間が出てきた20時半頃からベランダに望遠鏡を出して極軸合わせ。疲れていたので公園に出撃は控えました。深夜からなので夏の星座の天体を撮りました…

オートガイダー導入記 (9): 赤い星雲どこまで写る?

前回の続きです。前回、低感度長時間露出がイケてるかも?という話をしましたが、その後原則 ISO 200 で 3 〜 5 分の露出で撮るようになりました。1軸ガイドなので赤道儀の極軸合わせはだいぶシビアになりますが、時間さえ惜しまなければ 288mm (フルサイズ…

オートガイダー導入記 (6): テスト撮影

前回の続きです。その後、新月が来るのが待てなくてまだ24日にオートガイダーを使ったテスト撮影を実施。オートガイダーと一緒に購入した光害カットフィルター IDAS LPS-D1 QRO のテストも兼ねています。*1この日は M33、プレアデス星団(M45)、オリオン座の…

街に出て星を撮る

前回の続きです。8月になると深夜にはアンドロメダ大銀河(M31)が見頃になるのですが、南向きのベランダからは見えません。さんかく座の銀河 M33 ならどうだろうと試しに望遠鏡を向けてみたのですがギリギリでベランダの天井に邪魔されて見えません。しかし試…

ノータッチ追尾で撮る夏の星雲・星団

前回の続きです。光害の中で散光星雲のような淡い天体が撮れるのかという懸念があったのですが、昨年5月、カメラレンズで天の川を撮影した際にいて座の散光星雲が識別できる程度には写ることがわかりました。そんなわけで翌月の6月6日と10日にいつもの望遠鏡…