2月14日深夜におとめ座の肩のところにある3等星ポリマの食があったので撮影しました。特に気にしていなかったのですが、当日の昼に AstroArts の公式アカウントでお知らせがあって気になり出しました。
【ポリマ食】今日14日深夜から翌1時ごろにかけて、月がおとめ座の3等星ポリマを隠します。 https://t.co/iAohutHBY2 肉眼ではちょっと難しそうですが、月の暗い側から星がぽっと現れる瞬間が目撃のチャンス。 pic.twitter.com/z8ZYgcbmin
— アストロアーツ (@AstroArts) 2017年2月14日
そういえば1月9日深夜のアルデバラン食では潜入は撮れたのに出現は撮れなかったなぁ… とあの時の欲求不満を思い出し、今回は両方撮ろうと決めて2時間前から準備を始めました。赤道儀の極軸合わせ(ドリフト法)に40分かけて、運転速度を月の速度に切り替えて、ピント合わせや試し撮りで準備が終わったのが20分前。2時間前からというのは気が早すぎかと思ったけどそうでもなかった…
連続写真か動画かで迷いましたが、アルデバラン食で動画を撮ってる人がいて真似してみたくなってたので動画で。本気で「観測」として撮るわけではなくあくまで遊びですが、単純に何時何分何秒に潜入とか言ってみたかったのでNTTの時報と一緒に録画してみました。携帯電話だと遅延があると聞いたので固定電話の子機をベランダに持ち出して。コードレス電話は遅延大丈夫なのかな?まあ遊びなので気にしないことに。
5分前に録画を開始して時報を鳴らそうとしたらボタンを押し間違えてFAXを送信し始めた時には焦りましたが、なんとか潜入に間に合いました。
潜入は22時32分25秒あたりでしょうか。動画ならフレーム単位で数えられるかと思いましたがシンチレーションが大きくてどこで完全に隠れたのかよくわかりませんね。
出現も無事撮れました。
こちらは00時51分56秒あたりでしょうか。
というわけでポリマ食観察を楽しみました。惜しいのはポリマが二重星として見える大きさで撮れなかったこと。静止画では 8cm F6 + 2xテレコンでギリギリ写るようです。
出現後撮った静止画を等倍で見るとギリギリでポリマAとポリマBが分離できていました。
なんとか分離して見えたのは10枚のうち2枚だけ。他はシンチレーションで潰れて一つの星にしか見えませんでした。こんなのどうするんだろうと思ってネットを検索したら、惑星を撮る方法(CCDカメラで動画を撮ってRegiStaxで画像処理)で撮っている人がいました。
僕はワンショットでしか惑星を撮ったことがないのですが、機材が揃ったらこういうものも撮ってみたいものです。