都市近郊では「天の川が見える」というのが星がよく見えることの指標になっています。首都圏だと房総半島や三浦半島に見える場所があるらしいですが、まだ行ったことがありません。横浜に来る前は地方都市に住んでいたので見るチャンスはあったと思うのですが、当時は天文の趣味から離れていました。
そんなわけで天の川を見たことがないのですが、横浜の空でもデジタル写真になら写るのでは?と思い立ち、昨年の5月に例によって自宅のベランダからチャレンジしてみました。もちろん肉眼では全然見えません。それどころか自宅付近では3等星がやっと見えるぐらいの空です。
とりあえず天の川が一番明るいいて座付近の天の川を狙ってみました。高度が低くて光害の影響も受けやすい場所でもあります。結果はこれ。
カメラは無改造、光害カットフィルターは使用していません。*1 意外と写っているのではないでしょうか?さすがに光害のカブリが酷くて画像処理でかなりごまかしていますが、結構それっぽく写っています。
星雲や星団もあちこちに写っています。flickr のノート機能で天体の名前を書き込んでおきました。PCから写真をクリックして flickr のサイト上で見ると確認できます。*2
M8 (干潟星雲), M20 (三裂星雲) 付近をズームアップしたのがこちら。
当時はこのあたりの散光星雲がここまで写るとは思っていなかったので感動したものです。
ちなみに画像処理前はこんなのです。
あまり露出はかけていませんが、それでもバックグラウンドの濃度は50%ぐらいです。*3 ISO感度を半分に落として露出時間を倍にしたらもう少し写りがよくなるでしょうか?光害カットフィルターも欲しいところです。また、写真下部のカブリは光害だけでなく地上の明かりが直接レンズに入って迷光になっている可能性もあります。今年は色々試行錯誤してみたいと思います。というか、こういうのは遠征したらいいんですよねそもそも…