Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

M91, M88 (2017/3/3)

GPV 気象予報の雲量予報では、今夜は深夜2時頃までは晴れてそう、ということで22時過ぎから準備して先日痛恨のミスで撮り逃した M91 と M88 のツーショットを撮影しました。

が、極軸調整やら赤道儀の電池交換(スカイメモSは単3電池4本です)やらターゲットの導入やらで1時間以上かかり、撮影開始は23時半。5分露出を10枚が目標なので雲が出るまでには十分間に合うと思っていたら24時前から雲が出てきて中断。

雲が流れていった隙に撮影再開もしたのですが、すぐまた雲が出てきて最終的には一面の曇り空になり断念。1時過ぎに撤収。二度も撮り逃すとは…

くやしいので撮れた3枚をコンポジットしてみました。ノイズが多いですが、意外とそれっぽく写ってるかも?

M91, M88 (2017/3/323:36)
M91, M88 (2017/3/323:36)
OLYMPUS OM-D E-M5, 笠井 BLANCA-80EDT (8cm F6) + 0.6x レデューサー, IDAS LPS-D1 48mm
ISO 200, 300s x 3枚
DeepSkyStacker 3.3.2, Lightroom CC で画像処理, フルサイズ換算1150mm相当にトリミング

棒渦巻銀河の M91 (左)は、棒があるのは見えますが渦巻きの部分はうっすらとしか見えないですね。残念。M88 (右)は昨年ノータッチ20秒露出で撮ったものよりはハッキリ写っているものの、ノイズが多いのが痛し痒しです。次こそはしっかり撮りたいです…

ところでこの写真、よく見ると M92, M88 以外にもあちこちに銀河が写っています。こういうのは白黒を反転させると見つけやすくなるのでやってみました。

M91, M88 周辺 (2017/3/3 11:36)
M91, M88 (2017/3/323:36)
OLYMPUS OM-D E-M5, 笠井 BLANCA-80EDT (8cm F6) + 0.6x レデューサー
ISO 200, 300s x 3枚
DeepSkyStacker 3.3.2, Lightroom CC で画像処理, 白黒反転
オリジナルサイズの画像

ごく小さなものも写っているので等倍表示で探したところ、20個以上の銀河がありました。興味のある方はオリジナルサイズ画像で探してみてください。

見つけた銀河の名前を Stellarium で調べて書き込んでみました。

14等台の銀河がギリギリ写っています。聞いたこともないような銀河がほとんどですが、右下の NGC4477 から NGC4435 までの連なっている銀河は「マルカリアンの銀河鎖(Markarian's Chain)」の一部です。