GPV の予報では夜は曇りということだったのですが、晴れ間も見える夜空だったので、前回の記事でやったアリミゾ化の効果をテストしようと久々にベランダで天体撮影。
ターゲットはいて座のでかい球状星団 M22 です。あくまでテストでガイドエラーが出てないかわかればいいので薄雲越しに撮影を強行。だったのですが、21時頃、2枚目の撮影中に雲がどんどん出てきて PHD2 がガイド星を見失いテスト中止です。
一面の雲でもう撤収かと思ったのですが、twitter を見ると HIROPON さんが撮影していて東京は晴れているとのこと。それなら横浜もそのうち晴れるかもしれないと思い、機材はそのままにしておきました。
22時過ぎにオートガイダーの映像を見ると雲がなくなっていて、ベランダに出るとすっかり雲が流れていった様子でした。M22 を撮るには遅い時間なので、先月中途半端にしか撮れなかった M27 亜鈴状星雲を撮ることにしました。
今回はレデューサーなしの直焦点での撮影です。いつものように導入後極軸を微調整して撮影を開始。ここはどうしても極軸がズレてしまうみたいです。
懸案の赤緯方向のズレが大きくなっていく現象ですが、結局再発してしまいました。鏡筒の固定方法は関係なかったのか… でもその後また極軸を微調整した後は撮影終了まで20分以上安定していました。これが偶然なのかアリミゾ化の効果なのか判断がつきません。
今度こそ8枚撮影したかったのですが、またターゲットがベランダの天井に隠れてしまって、6枚しか撮れませんでした。前回の4枚よりはマシですか…
結果はこうなりました。
光害カットフィルターなしなので前回と比べて赤い部分のコントラストが落ちていますが、青いガスの広がりはよく写っています。
等倍で見ると恒星が楕円状になっていてガイドが少し流れているのがわかります。極軸がぴったり合って赤緯方向のズレがほとんどない場合の赤緯のRMSエラーは1秒程度ですが、赤経のRMSエラーは約1.8秒あるのでこうなります。レデューサー使用時だと目立たないのですが…