今日は体調を崩して夕方まで寝ていましたが、夕方から起きだしてベランダに望遠鏡を設置して月面撮影の準備。雲が次々と湧いてきてピント合わせもままならない状況が続きましたが、18:30頃になってようやく落ち着いてきて撮影開始。
今回はCMOSカメラで撮った写真をモザイク合成して月面全体の写真を作るのが目的です。月の北極付近から初めてジグザグに写野をずらしていって10本の動画(合計25GB)を撮影。これを AutoStakkert!2 でスタックして、Lightroom Classic CC で調整して、Phoshop CC の Photomerge で合成しました。
結果はこれ。
結構良く撮れたかな…?シーイングがイマイチだったせいか、ピントを追い込めなかったせいなのか、もうひとつシャープさが足りない気がしますが、アルプス谷のキレはワンショットで最高によく写った時と同じぐらいにはキレてると思います。
ちなみにバローレンズの倍率は2.5倍出てないようです。バローレンズとセンサーの距離が近すぎるのでしょうか?撮影時の月の地心距離は383796km*1、月の大きさ(極)は3471.3km*2、QHY5L-II-M のピクセルサイズは3.75μm、画像上の月のサイズ(南北)は約2750ピクセルなので、像面の月の大きさは10.3125mm。焦点距離はおおよそ 383796km * 10.3125mm / 3471.3km = 1140.18mm で、バローレンズの倍率は2.375倍です。
実は26日にも月面モザイク撮影をやっていたのですが、強風であおられる中の撮影でボケボケの結果になってしまったのでボツにしていました。この時どうも月の大きさが小さい、というかピクセルサイズがほぼ同じ E-M5 と2倍テレコンで撮ったサイズとほとんど変わらないので、おかしいなと思っていました。それで今回少しセンサーの距離を離してみた(スリーブを浅く挿した)のですが、まだちょっと足りないようです。
*2:月 - Wikipedia より。