先日の記事で部品が揃わなかったフリップミラーにカメラを2台付ける構成の惑星撮影システム(以下B案)ですが、調整用のリングの納期が不明で遅れていたところ残りのパーツを先に納品してもらって、一応形になりました。
追加のパーツはKYOEI-TOKYOで注文していたもので以下の通り。
商品名 | 価格(税込) |
---|---|
笠井トレーディング T2延長筒セット | 7,020 円 |
ZWO IR/UVカットフィルター 1.25" | 2,900 円 |
ビクセン 42T→50.8AD | 3,628 円 |
BORG [7317] 31.7ミリアイピースホルダー | 2,448 円 |
BORG [7423] M42P0.75→M36.4/42P0.75AD | 3,065 円 |
T2延長筒セットは今回まだ届いていません。BORG [7317], [7423] は既に直視側に取り付けているパーツと同じもので、ミラー側用です。IR/UVカットフィルターは、B案だとフィルターを取り付けられる 1.25" ノーズピースがカメラの先しかなくなるのでカメラの数だけ必要ということで追加購入しました。先日購入した 1.6x バローはフィルターを取り付けられるのですが、今使っている 2.5x バローには取り付けられないので。
さて、B案は前回のパーツと今回のパーツを組み合わせてこうなります。
バラすとこうなります。
パーツ構成は対物側から、
- AstroStreet T2ネジ付き 2インチ31.7mm変換アダプター
- 31.7mm スリーブに WilliamOptics 3枚玉 1.6倍バロー
- ZWO ADC 1.25" 本体
- ZWO ADC 1.25" アイピースホルダー (逆向きに取付)
- ビクセン 42T→50.8AD
- ビクセン フリップミラー
- BORG [7423] M42P0.75→M36.4/42P0.75AD
- BORG [7317] 31.7ミリアイピースホルダー
という構成です。
カメラから先は31.7mm(1.25インチ)スリーブによる取り付け部分を排除して、接続部分は42mm Tネジと50.8mm(2インチ)スリーブのみにしています。
バローレンズはレンズ部分のみを「T2ネジ付き 2インチ31.7mm変換アダプター」に挿して、1.25" ノーズピースを外した ADC 本体をスリーブ外周のTネジにねじ込んで接続します。いわゆる「外骨格」です。ここからフリップミラーまでは全てTネジによる接続です。
フリップミラーは50.8mmスリーブなので、Tネジとはビクセンの「42T→50.8AD」で接続します。このアダプターは本来フリップミラーのアイピース側のスリーブと交換して2インチ規格のアイピースを使用するためのものです。BORG のリングを2つ使っても接続できますが*1 こちらの方が安上がりなのでこれにしました。
「42T→50.8AD」と ADC の接続には両側Tオスネジのリングとして ADC 付属のアイピースホルダーを逆向きに取り付けて使用しています。普通に取り付けるとアダプターのTメスネジをアイピースホルダーのスリーブ外周のTオスネジにねじ込むことになるのですが、どちらにもストッパーがないので、スリーブ外周のネジが切ってある部分がアダプターのネジ部分を貫通してしまい固定できなくなってしまいます。アイピースホルダーの ADC にねじ込む側のTネジにはストッパーがついているので、逆向きに付けることで解決しました。
全体は26cmぐらいとコンパクトにまとまりました。ピントも来ます。が、バローレンズを笠井2.5倍ショートバローに交換するとピントが来ませんでした。どうもこの構成、バローレンズを選ぶようです。延長筒を付ければピントは来るのでしょうか…
夜は曇りだったので天体での試写はおあずけ。昼のうちに例の鉄塔で試写しました。昨日は気温が高く陽炎が出ていたせいか写りはよくありませんが、プレビューではもっとシャープに見えていたと思います。
太い部分の幅は800 pixelで、バローレンズなしの時の 1.91倍です。μ-180C で使えば f4125.6mm F22.92 になる予定。もう少し倍率が欲しい気がしますが同じ William Optics の2倍バローなら丁度いいかも?でも今の1.6倍の画質を確認してからにした方がいいかな…
*1:2インチホルダーSS II と [7528]