Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

木星のLRGB画像に偽の模様

昨夜の木星のLRGB画像、よく見ると偽の模様ができていました。WinJUPOS の de-rotation of R/G/B frames を使って合成したのですが、L画像、RGB画像と比べると明らかに不自然な部分があります。

問題の LRGB 画像を再掲。

木星 (2018/7/29 19:52-20:07) (1500/3000 x6 de-rotation (19:59) LRGB)
木星 (2018/7/29 19:52-20:07) (1500/3000 x6 de-rotation (19:59) LRGB)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / L: ZWO ASI290MM, RGB: ZWO ASI290MC / L, RGB: 露出 1/60s x 1500/3000コマをスタック処理 x 6 を de-rotation したものをLRGB合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 10.3.9, Lightroom Classic CC で画像処理

RGB 画像がこちら。

木星 (2018/7/29 19:53-20:07) (1500/3000 x6 de-rotation) (RGB)
木星 (2018/7/29 19:53-20:07) (1500/3000 x6 de-rotation) (RGB)

L 画像がこちら。

木星 (2018/7/29 19:52-20:06) (1500/3000 x6 de-rotation) (L)
木星 (2018/7/29 19:52-20:06) (1500/3000 x6 de-rotation) (L)

LRGB では北赤道縞の中央部と、そこから赤道帯に斜めに伸びる青い模様(festoon)の境目に青黒い境界線ができているのですが、RGB や L を見てもそれらしき模様が見えません。また、LRGB では北赤道縞の黄色みを帯びた部分と北熱帯の白い部分の間に暗く細い縞が見えますが、これも L や RGB では見えません。

どうも色と濃度に急な変化のある境界線部分が必要以上に強調されてしまっているようです。おそらく L と RGB が微妙に合ってないせいだと思いますが、手動で LRGB 合成(RGB の lab 画像の L を L 画像と挿し替え)してもこうはならないんですよね。

木星 (2018/7/29 19:52-20:07) (1500/3000 x6 de-rotation (19:59) manual LRGB)
木星 (2018/7/29 19:52-20:07) (1500/3000 x6 de-rotation (19:59) manual LRGB)

RGB は de-rotation してない分少しズレているのですがこちらの方が自然です。

何が原因なんですかね?みなさん LRGB 合成はどうしてるんでしょう?