Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

火星の衛星 (2018/8/25)

8月25日の夜、火星を撮っていてふと思い立って WinJUPOS で火星の衛星の位置を調べると、フォボスダイモスも火星から離れた位置にいるのがわかったので撮ってみました。

火星の衛星 (2018/8/25 23:30)
火星の衛星 (2018/8/25 23:30)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 4s x 5/5コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, Lightroom Classic CC で画像処理

4秒露出の5枚スタックです。プレビュー映像でも全然わからなかったし、スタックしただけでもさっぱりだったのですが、Lightroomトーンカーブ等をいじったらうっすら浮かび上がってきました。*1

あまりにうっすらなので本当にフォボスダイモスか自信がなかったのですが、12等程度の明るい恒星はこのあたりにはないし、WinJUPOS の measurement で確認しても衛星の位置と一致するので間違いないと思います。

光条が6本なのは μ-180C の副鏡スパイダーが3本だからです。何も考えずにいきなり撮りましたが、ちょうど光条の隙間の位置にフォボスがいたのはラッキーでした。光条がかぶってたら絶対見えないですよねこれ…

フォボスの直径が20km前後、ダイモスが10数km前後ということで人工天体を除けば今まで撮った天体の中で一番小さな天体かな?と思ったら彗星の核はもっと小さいですね… アイソン彗星の核が4.8kmだそうです。*2

*1:ちなみに元画像はホットピクセルのノイズが3つほど乗ったままだったんですが、ややこしいのでスポット修正で消してます。ちゃんとダーク引きするべきなんでしょうが…

*2:アイソン彗星 - Wikipedia