先日の記事の続きです。
『スター☆トゥインクルプリキュア』は現在第8話まで放送されていますが、第6話でずっと気になっていた遼じいの天文台の望遠鏡が明らかになりました。
これは… 子午環?
巨大な屈折望遠鏡ですが架台が普通ではありません。一見すると経緯台のようですが方位軸が見当たりません。高度軸を支えるフォークは床面に固定されているように見えます。
こういうのどこかで見たことあるな、と思って調べてみると「子午儀」もしくは「子午環」という特殊な天体望遠鏡のようです。
子午儀は子午線を通過する天体を観測して天体の赤経を測定するもので、観測精度を高めるため子午面内でのみ回転する一軸の架台に望遠鏡が取り付けられています。子午環は高度軸に巨大な目盛環のついた子午儀で、この目盛環を使って天体の高度を測定し、天体の赤緯を決定することができます。
子午儀/子午環は現在では使われないタイプの望遠鏡ですが、歴史遺産として保全されているものもあります。
しかしなぜこんな特殊なタイプの望遠鏡を選んだのでしょうね?一軸の架台ということで作画の負担が軽いからでしょうか?あるいは、作中でこの望遠鏡をモチーフにしたモンスターが登場するのですが、モンスターのフォルムが生き物らしく見えるのを優先して選んだのかもしれません。
ちなみに観測室には天体写真らしきものも貼ってありますが、子午儀では天体の追尾ができないので天体写真の撮影はほぼ不可能ですね。
などとドヤ顔で解説しておいて、そのうち望遠鏡が床ごと水平に回転するシーンが出てきて度肝を抜かれたりするかもしれませんが…