Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

黒点の大きさ

先日撮った2738黒点群の大きさについて。

光学系の拡大率がわからないし、太陽全体が写ってないので画像上の太陽の直径から計算するのもできないと思っていたのですが、よく考えると少し写っている太陽の縁の弧の形から太陽の直径が計算できるのでやってみました。

計算に使ったのはこちらのサイト。

画像状に線を引いて測定したところ、弦長 960 pixel 矢高 67 pixel という値が得られたので、上のサイトで計算したところ、半径は 1752.902985074626865672 pixel と出ました。直径は約 3505.8 pixel です。

これは太陽が円形に写っていると仮定していますが、実際には赤道方向に伸びた楕円形になっているはず… まあ気にせず計算を続けます。

太陽の直径は 1392000 km なので 1 pixel あたり 397.056 km、黒点の暗部の幅と高さがだいたい 28 x 55 pixel なので、11117.568 x 21838.08 km となります。地球の直径が 12756.274 km なので、地球を黒点の上に置くと幅がちょっとはみ出す感じでしょうか。

半暗部の面積は、GIMP で選択範囲を作ってヒストグラムに表示されるピクセル数を見ると 7353 pixel、1 pixel の面積は 157653.47 km^2 なので 1159225943.85 km^2、地球の投影面積が π*(12756.274/2)^2 で 127801973.35 km^2 なので地球約9個分の面積ということになります。

かなりアバウトな計算ですが、今回みたいなちょっと目立つ程度の黒点でも、その大きさは地球いくつ分というスケールなのがわかります。