10月31日のプレアデス星団の写真、あちこち階調が潰れ気味だったので再処理しました。
青い星雲の階調がだいぶマシになって、ガスの流れも見やすくなったと思いますがどうでしょう。
Photoshop の縮小表示の階調が飛ぶ現象は解決していないのですが、がんばって Photoshop で処理しました。
プレアデス星団は普通に撮れば高度も高く、光害のカブリもマイルドで傾斜カブリにならないはずなのですが、ベランダ撮影だとベランダの天井からの照り返しのカブリが出てしまい、苦労しました。というか星団周辺の淡いガスの描写は諦めました。
街の灯りを反射するベランダの天井はオートガイダーの映像で見ると真っ白に見えるくらい明るくて、写野が天井に近づくにつれカブリの角度も変わってくるのでやっかいです。他の人の写真を参考にしてカブリの傾向をつかんで段階フィルターを組み合わせて処理しています。
今回は段階フィルターを5つ使ってカブリを除去しましたが、星団周辺に広がった淡い部分の階調は不正確だと思います。このあたりは正直「お絵描き」と言われても仕方がないですね… FlatAide Pro を買ったほうがいいかなぁ。でも画像全体に星雲が淡く広がってる場合結局星雲部分のお絵描き次第で結果が違ってくるから一緒かなぁ。
あと、光害カブリの他にも E-M5 特有なのかどうかわかりませんが、画像の片方の長辺にカブリが出る現象にも悩まされています。野外で撮ってもカブるし、縦位置で撮った写真でも同じ場所がカブるのでセンサー由来のカブリかなと思うのですが、ダークを引いても消えません。なんなんでしょうね? まあ、これは段階フィルター1個でごまかせるのでさほど深刻ではないですが。
追記: 写真の利用について
以下のブログでこのエントリの写真が利用されていますが、これは僕が許諾したものではありません。
僕は当該ブログの著者と何の関わりもありませんし、当該ブログの主張や活動に賛同するものではありません。
当該ブログでの僕の写真の利用方法は著作権法で自由利用が認められる「引用」の要件を満たすとは言い難いものだと思います。ただし、個人的には著作権法における「引用」の要件は厳しすぎると思っていますし、僕自身も法的な要件を逸脱した形での引用を行うことはままあるので、今のところこの件で法的に対処するつもりはありません。
とはいえ、今後のこともあるので何らかのルールを明示しておく必要があると感じています。詳細は後日エントリとして公開したいと思います。
ていうか、プレアデス星団なら NASA がハッブル宇宙望遠鏡で撮った綺麗な写真があるからそれ使えばいいのでは…
NASA が所有する写真は原則自由に利用できます。上のリンク先も Wikimedia が自由に再配布しているものです。利用条件の詳細についてはJAXAが公開しているガイドラインの日本語訳が参考になると思います。