11月29日の深夜、再びボリソフ彗星(2I/Borisov)の撮影にチャレンジしました。RedCat 51 で90秒露出40枚です。結果から言うと写りませんでした…
恒星基準コンポジットです。ボリソフ彗星があるはずの位置が中央になるようにトリミングしています。この真ん中あたりにボリソフ彗星の軌跡が写るはずだったのですが… 写野中央付近でギリギリ写っている一番暗い恒星が15.15等でした。ボリソフ彗星は15.6等なのでバックグラウンドに埋もれてしまったようです。
ボリソフ彗星の Stellarium での表示位置がおかしい件ですが、おかしいのは「2I/Borisov [C/2019 Q4 (Borisov)]」で、「太陽系エディター」プラグインの設定から彗星の軌道データを更新すると追加される「2I/Borisov」はどうやら正しい位置に表示されるようです。
と、いうことを実は撮影開始してから気がついたのですが、「2I/Borisov [C/2019 Q4 (Borisov)]」の前日の位置と今日の位置の中間あたりを写野中心にしたところ、ほぼそのあたりに「2I/Borisov」が来ていました。以下は Stellarium のスクリーンショットを編集したものです。
写真を上の図に合わせて拡大したものがこれです。
やはりそれらしきものは写っていませんね…
彗星が明るくなっても、彗星の高度が下がって光害で背景光が明るくなる程度がそれを上回ってしまうので、どうやっても写らないということなんでしょうか。せっかくの恒星間天体ですが、横浜の空では無理っぽいです…
もっと明るい光学系と光害カットフィルターを組み合わせればあるいは?