3月11日は会社を休んでいたのをいいことに、夕方からベランダにμ-180Cを出して日没後月が出る前に、またまたシリウスBの撮影にチャレンジしました。
前回の失敗を反省して今回は直焦点で撮りました。ADCもナシで純粋に反射系のみの光学系です。
最初に眼視(270倍)で見てみましたが、シリウスAがギラギラ輝くばかりでシリウスBは全然見えませんでした。CMOSカメラのプレビュー画面でも視認できず。それでもスタックすればなんとかなるかと、ゲイン100で1/2秒、1/4秒、1/8秒と露出を変えて500コマ〜1000コマの動画を撮って AutoStakkert!3 でスタックし、RegiStax 6 で wavelet 処理。
wavelet をかけてもほとんど見えないと思ったのですが、コントラストを上げるとはっきり浮かび上がってきました。
これなら「撮れた」と言えるのではないでしょうか。シリウスBの軌道と位置を重ねると(ちっちゃいですが…)こうなります。
ちなみに撮って出し(スタックのみ)だとこんな感じです。何も見えませんね…
1/2秒、1/4秒の露出で撮った分でも wavelet をかけるとシリウスBを確認できましたが、上の1/8秒のものが一番はっきり解像していました。ラッキーイメージング的な効果もあるのでしょうか。
それにしても直焦だと意外とあっさり撮れました。やはりシリウスBはコントラストが命で、下手にバローレンズやらADCやらを入れるとゴースト等でコントラストが落ちて厳しいのでしょうか?単にバローレンズが安物だからダメとか?
この後いくつかバローレンズを試してみようと思っていたのですが雲が出てきてシリウスが見えなくなったのでそのまま撤収しました。今の拡大光学系がここまでコントラストを落としてしまうとなると、惑星撮影の方もちょっと考えなくてはならないかもしれません。