11月8日は昼間に金星食がありました。曇りの予報だったので撮影するつもりはなかったですし、潜入の時点では雲が厚く観測は不可能な状態だったのですが、14時頃ベランダに出ると南の空の雲はほぼ流れていって、出現は見えるのでは?と思ってついつい仕事を止めて勝手に休憩にして撮影してしまいました。
機材セットアップは間に合ったのですが、テスト撮影中に雲が出て慌てているうちに出現が始まってしまって、第3接触*1の瞬間は撮り損ねてしまいました… YouTube のライブ配信の画面に映った時刻に惑わされてまだ時間に余裕があると思ったのもあります。遅延があるのはわかってはいたのですが、慌ててると引き算間違えますね…
動画はこちら。14:37:02(05:37:02.167 UT)から14:40:02(05:40:02.307UT)までの3分間の映像です。速度は等速です。
中途半端な動画で申し訳ないですが欠けた金星がだんだん出てくる様子はわかるので…
途中雲が出てきたりしますが、第4接触は写っているかな?金星が欠けているせいで第4接触の瞬間は判別できませんが、14:39:00 あたりがそうでしょうか。
金星に色が付いているのは大気色分散ではなくて、むしろ大気色分散補正プリズム(ADC)の調整ミス(過修正)によるものです。一応月面の縁の部分を見て調整したつもりだったんですが、青空バックの淡い月面では無理でした。潜入前に金星で調整できていれば…
金星が完全に出た後の動画も貼っておきます。こちらはADCを再調整してから撮っています。が、まだ過修正気味?
というわけで若干残念な感じですが、一応金星食(の一部)が撮れました。