7月22日深夜に撮った土星と木星の画像を再処理しました。単にL画像の wavelet パラメーターを再調整しただけですが、木星の方はだいぶ見栄えが良くなったと思います。
先に木星の方を。
一番条件が良かった2:47と大赤斑がチラってた3:44の分を再処理しました。だいぶ良くなりましたが、2枚目は夜明け前でシーイングも良くなくて大赤斑は相変わらずはっきり見えません。
前回のパラメーターは昨年のベストショットのパラメーターを読み込んで使ったのですが、そのままでは弱すぎたようです。wavelet は秘伝のタレのごとく過去のパラメーターを調整していけばよいというものでもなくて、同じ機材で撮影した画像でもシーイング等の条件次第で一からやりなおした方がよいことがあります。
今回の場合は Wavelet scheme を Linear から Dyadic に切り替えてガッツリやり直しました。L 画像の wavelet パラメーターは以下の通り(RegiStax 6 の .rwv ファイルそのままです)。
[scheme] Linked=1 itemindex=0 initial=1 step=0 [method] itemindex=1 [checkbox] layer1=1 layer2=1 layer3=1 layer4=1 layer5=0 layer6=0 [slider] layer1=650 layer2=595 layer3=275 layer4=30 layer5=10 layer6=10 [Gauss] layer1=11 layer2=10 layer3=10 layer4=10 layer5=10 layer6=10 [Blur] layer1=20 layer2=25 layer3=20 layer4=10 layer5=0 layer6=0
このままコピペして拡張子 .rwv で保存したのをロードすれば使えます。scheme の itemindex は 0 が Dyadic, 1 が Linier です。method の itemindex は 0 が default, 1 が gaussian です。
そして土星。
ちょっと良くなりましたがそんなに代わり映えしませんね… でも土星は wavelet が強すぎると環と本体の境目が不自然になりがちなのでこのくらいがいいかな。