Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

土星と衛星 (2025/7/25)

7月25日の深夜に土星を撮りました。この夜はいつもの機材の写野内にタイタンを含めた7つの明るい衛星(タイタン、レア、テティス、ディオネ、エンケラドゥス、ミマス、ヒペリオン)が入るタイミングでした。

土星と衛星(レア、エンケラドゥス、ディオネ、ミマス、テティス、タイタン) (2025/7/26 02:05)
土星と衛星(レア、エンケラドゥス、ディオネ、ミマス、テティス、タイタン) (2025/7/26 02:05)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / L:ZWO ASI290MM (Gain 350) RGB:ZWO ASI290MC (Gain 430), SharpCap 4.1.11817.0 / 露出 1/30s x 1000/3000 をスタック処理 x 9 (L:5, RGB: 4) を de-rotation して LRGB 合成, 衛星は同じデータを wavelet パラメータ等を変えて処理したものを合成 / AutoStakkert!4 4.0.11, WinJUPOS 12.4.0, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2025, Lightroom Classic

土星と衛星 (WinJUPOSによるシミュレーション) (2025/7/26 02:05)
土星と衛星 (WinJUPOSによるシミュレーション) (2025/7/26 02:05)

どうでしょう?ミマスが見えない人はモニターを掃除してください!それでもダメでしたら画像右下のガンマ調整ボタンで調整してください([-] ボタンで見やすくなります)。

タイタンは面積を持った天体として写っています。黄色っぽい大気の色もはっきりわかります。

一番暗い衛星ヒペリオンはシミュレーション画像には表示されていますが写真には写りませんでした。写っている一番暗い衛星は13.0等のミマスですが、ヒペリオンは14.3等で1/3以下の明るさです。ちなみにヤヌスはさらに暗い14.6等で、しかも環に近い位置なのでやはり写りませんでした。

画像処理は土星本体と、タイタン、レア、テティス、ディオネの4つの衛星、エンケラドゥス、ミマスの2つの衛星、の3つに分けて処理したものを合成しています。

タイタン、レア、テティス、ディオネは RegiStax で土星本体と同じ wavelet パラメータで処理して、Contrast だけ上げました。エンケラドゥス、ミマスは強い wavelet パラメータであぶり出してさらに Contrast を上げました。

別処理の衛星を合成しない土星本体の処理画像がこちらです。

土星と衛星(レア、ディオネ、テティス、タイタン) (2025/7/26 02:05)
土星と衛星(レア、ディオネ、テティス、タイタン) (2025/7/26 02:05)

タイトルにはディオネとテティスの名前も挙げていますが、これはオリジナル画像を等倍で見てギリギリ視認できるもので、上の画像では頑張ってもレアとタイタンしか見えないと思います。眼視だとタイタンははっきり見えて、レアは暗いですがこの画像よりははっきり見える感じでした。

ちなみに AutoStakkert! のスタックは何度かやり直しています。適当に AP を置いているとシーイングの悪い時の動画でエンケラドゥスとミマスがほとんど見えなくなることがありました。幸い近くにディオネがいるので、それぞれの衛星にディオネを含める形の大きな AP を追加で置いておくとスタックが安定しました。

約20分かけて撮影しており、衛星も動きが視認できる程度には動いているので、タイムラプスにしてみるのもいいかなと思っていますが、時間が取れるかなぁ…