Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

Stellarium で「地球」が「土」になってる件

いつからそうだったのか忘れましたが、Stellarium の観測場所の表示に「土」とか表示されるようになっていたのが気になっていたのですが、先日土星の衛星の配置を見たくて観測場所を「土星の観測者」に切り替えようとしたときに、この「土」が「地球」のことらしいと気付きました。Earth の誤訳で「土」ってコト!?

https://rna.sakura.ne.jp/share/stellarium-planet-earth.png
Stellarium 26.1 の「観測場所」ダイアログの「惑星」ドロップダウンリスト。冥王星、土星、土星の観測者、等の選択肢がある中に「土」が混ざっている。画面左下の観測値の表示も「土, Yokohama」と表示されている。

昔はそんなことなかったので、どこかで機械翻訳か何かを使った時に誤訳が紛れ込んだのかもなー、でもそのうち直るでしょ、と思って放置していたのですが、いつまでたっても直る気配がないので、GitHub に issue を立てました。

メンテナはロシアの人だと思うのですが、幸いすぐにこれが誤訳だと理解してくれました(「土」は ground や soil の意味だと理解していました)。それはいいのですが、さらっと僕に assign されてしまい… 自分で直せってコト!?

修正箇所は目星が付いていたのでローカルでそこを修正してビルドして動作を確認したところうまくいったのですが、Stellarium プロジェクトではメッセージの訳文は Transifex という翻訳作業支援サイトで管理していて、そちらで修正したものが自動的に GitHub リポジトリに反映される仕組みでした。

なので、Transifex にアカウントを作って Stellarium プロジェクトに参加申請して承認後に該当箇所を修正したところ、昨夜無事ソースコードに反映された模様です。

ということで Stellarium 26.2 では「地球」に戻る見込みです。

M87のジェット再び (2026/5/15)

5月15日の夜にM87のジェットを撮りました。M87のジェットは6年前に8cm屈折で撮りました。

これでは物足りないのでいつか μ-180C で撮りたいと言っていましたが、今頃になって撮影しました。今回はモノクロカメラ + 赤外フィルターでの撮影です。

M87中心部のジェット (2026/5/15 21:48)
M87中心部のジェット (2026/5/15 21:48)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), 高橋 Mフラットナーレデューサー (合成F9.8), SIGHTRON IR640 Pro II Filter 48mm / ZWO AM3, ZWO OAG + ZWO ASI290MM + PHD2 2.6.13 による自動ガイド / ZWO ASI294MM Pro (46Megapixel, Gain 300, -8℃), SharpCap 4.1.14298.0, 露出 60秒 x 51コマ (総露出時間 51分) / PixInsight 1.8.9-3, Lightroom Classic で画像処理

さすがに8cmで撮った時よりはクッキリと写りました。ジェットのうねりもなんとかわかります。

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)で撮影された写真と比較してみました。マウスオーバーで出てくる矢印マークをクリックして画像を切り替えられます。

M87のジェット
ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された写真との比較

まあ、足元にも及ばない写りには違いないのですが、それでもジェットの特徴的な形は一致しているのがわかるので、確かにジェットが写ったという感触は得られました。

上の写真はジェットが潰れないように弱めの強調処理でしあげてますが、もう少し強めに処理したのがこちら。

M87とその周辺 (2026/5/15 21:48)
M87とその周辺 (2026/5/15 21:48)
撮影データは上に同じ。

周辺に多数の銀河が見えています。それを GalaxyAnnotator でアノテートしてみたのがこちら。

M87とその周辺 (2026/5/15 21:48) (アノテーション付き)
M87とその周辺 (2026/5/15 21:48) (アノテーション付き)

文字が小さくて読めないと思いますが上の写真をクリックして Flickr に飛んでから写真をクリックすると二段階の拡大表示が可能です。

赤外線で撮ったのが効いたのか結構遠くの銀河まで写っています。なんと30億光年越えの銀河も!?

2MASXJ12313659+1231351(PGC3550509) (27億2000万光年)
2MASXJ12313659+1231351(PGC3550509) (27億2000万光年)

2MASXJ12304586+1217193(PGC3550437) (31億7000万光年)
2MASXJ12304586+1217193(PGC3550437) (31億7000万光年)

SDSSJ123009.91+122422.8(PGC5502447) (31億7000万光年)
SDSSJ123009.91+122422.8(PGC5502447) (31億7000万光年)

ちょっと信じられませんが、SDSS や PanSTARS の画像を見た感じでは近くに恒星などは見当たらず本当に銀河のようです。

過去に撮った写真では18億5000万光年の PGC1425739 が写っていたのが最遠かな?

と思ってたらやはり赤外で撮った写真に29億7000万光年の 2MASXJ10173306+2139538 が写っていたことがありました。

ということで、5月も半ばということで春の銀河を撮るには条件が悪く、途中から雲も出てきて1時間弱しか露出時間を稼げなかったのですが、思ったよりも色々写って楽しかったです。

満月 (2026/5/1) / 「フラワームーン」等の月の呼称について

5月1日の深夜に満月を撮りました。この日の月は横浜では南中高度が35度までしか上がらず、撮影準備を始めた1時過ぎには高度30度を切っていました。正確には5月2日の2:55にちょうど満月だったのですが、2時頃には月が既にだいぶ西に傾いてしまってシーイングが悪化していたので少し早めに撮って撤収しました。

結果はこちら。月の北極が上になるように向きを合わせています。

満月 (2026/5/2 2:36)
満月 (2026/5/2 2:36)
高橋 FSQ-85EDP (D85mm f450mm F5.3 屈折), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F13.4), ZWO UV/IR Cut Filter 48mm / ZWO AM3 / ZWO ASI294MC Pro (Gain 263), SharpCap SharpCap 4.1.11817.0, 露出 1ms x 500/1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.1.4, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2026, WinJUPOS 12.4.0, Lightroom Classic で画像処理

カラーカメラでの撮影ですが、画像処理ではRGB画像をグレースケール化(PhotoshopでLabカラーにしてLチャンネルをグレースケールで保存)したものに強い wavelet 処理をかけ、元のRGB画像は弱い wavelet で処理してLRGB合成しています。僕がセルフLRGBと呼んでいる方法で、RGB画像に強い wavelet 処理をかけると偽色が浮いてくる問題を回避する手法です。

彩度を極端に上げることで岩石の成分による色の違いを強調したいわゆる「ミネラルムーン」仕上げの写真も作ってみました。

満月 (2026/5/2 2:36) (彩度強調)
満月 (2026/5/2 2:36) (彩度強調)

青っぽいところがチタンが多い岩石で、茶色っぽいところが鉄が多い岩石でできているらしいです。

ちなみに今年の5月は満月が2回あり、5月31日も満月です(正確な時刻は17:45)。そしてこの満月は今年もっとも小さく見える満月になります(視直径29′25″)。

「フラワームーン」等の月の呼称について

さて、5月のこの時期の満月は「フラワームーン」と呼ばれています。このような月の名前は北アメリカの先住民(以下「先住民」と略します)による月の伝統的な呼称と紹介されることが多いですが、これにはかなり問題があると思います。

ざっくり言うと、そのような紹介は全くの嘘とは言えませんが、かなり曖昧で不正確なものであり先住民の文化を雑に消費している面が大きいですし、日本のような非英語圏の文化でアメリカ先住民の文化と言いながら英語の呼称を参照するのも問題含みです。

厳しい言い方をするならば、先住民から土地や文化を奪った、時には虐殺もした加害当事者の言葉で被害当事者の文化を語るのは相当にグロテスクではないか?とも言えます。だからと言って「そういう呼称は使うな」とまで言っていいのかは微妙なところで、その点については後述します。

まずこれらの呼称の元ネタですが、直接的には先住民の伝承ではなく「The Old Farmer's Almanac」という18世紀から続く*1 アメリカの農家向けの年鑑(以下「年鑑」と略します)にまとめられたものが元になっています。Almanac = 年鑑は生活暦とも呼ばれ、一年分の天体の出没や月齢、日食・月食、天気予報、占い、年中行事などの雑多な情報をまとめた年一回発行される定期出版物です。

「年鑑」に最初から「フラワームーン」のような月の呼称が載っていたわけではなく、リスト化されたものが載るようになったのは1930年代になってからのようです。先住民が月の呼称を持っていたのは事実ですし、「年鑑」のリストにある月の呼称のいくつかは先住民の中で最大のグループだったアルゴンキン族(アルゴンキン諸語を母語とする民族の総称)の月の呼称に由来していますが、そうでないもの、先住民とは無関係のものもあるようです。*2

そもそも先住民の伝統文化と一口に言っても、部族毎に独自の文化があり、月の呼称も部族によって異なります。「年鑑」に記載された月の呼称は特定の部族の呼称に由来するのではなく、様々な部族の呼称をごた混ぜにしていますし、由来のわからないものもあります。

例えば1月の「ウルフムーン(Wolf Moon)」は由来がよくわかりません。「年鑑」の公式サイトの解説でも曖昧な記述しかありません。各部族での月の呼称をまとめたサイトがありますが、これを見ても1月の月を狼に関連する呼び名で呼んでいる部族は見当たりません。

一方5月の「フラワームーン」に関してはいくつかの先住民の部族の文化に由来するという根拠があるようで、公式サイトの解説に以下のようなソースが挙げられています。

  • アルゴンキン族に由来するもので、Algonquin Way Cultural Centre(アルゴンキン族の文化・言語・伝統の復興と継承を目的とした非営利文化センター)の Christina Ruddy によって確認された。
  • Jonathan Carver が 1798 年に出版した「Travels Through the Interior Parts of North America: 1766, 1767, 1768」のp250-252に、おそらくダコタ族の月の呼称として5月を「Month of Flowers」と呼ぶと紹介している。
  • アメリカ人の作家ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau)がアメリカ先住民の月の呼称として「Flower Moon」に言及している。

もっとも最初の根拠については The Algonquin Way Cultural Centre の設立が2002年なので「年鑑」がリストを掲載し始めた1930年代には知られていなかったはずです。ちなみに Christina Ruddy さんは本人のものと思われるLinkedIn のアカウントによると、アルゴンキン族の女性で長年先住民教育や先住民関連の活動に携わってきた人のようです。

さて、「年鑑」の月の呼称リストは西洋人が雑にまとめた微妙な代物なのは間違いないのですが、だからと言って使うべきでないとまで言えるでしょうか?英語の呼称も避けるべきでしょうか?

上で言及した The Algonquin Way Cultural Centre は先住民族の当事者団体が運営している施設で、公式サイトでアルゴンキン族の月の呼称を公開しています。編集には Christina Ruddy さんも関わっています。

この冊子はアルゴンキン語族の言語で最も話者の多いオジブウェー語の教本の一つで、たとえば5月の月なら「Wàbigon Kìzis “Flower Moon” May」といったふうにオジブウェー語のローマ字表記と英語の呼称と意味がセットで書かれています。

これは Christina Ruddy さんのように先住民と西洋人の和解を指向する人たちの手によるものと思われ、そこに一定のバイアスがあるとも考えられると思いますが、少なくとも英語の呼称を忌避してはいない先住民族の当事者がいるのは間違いないです。

実際、僕自身が今体験しているように、「フラワームーン」のような呼称が先住民の文化を知る入口として機能している側面はあるでしょうから、これを一概に否定することも躊躇われます。

一方でそれを「なんだかエモい月の呼び名」みたいに雑に消費している限りは、やはりその影にグロテスクさが付きまとうのではないでしょうか?これは僕の独自の見解というわけではなく、英語圏でも「年鑑」の月の呼称、というよりは、その呼称の人々の扱い方に対する批判的な意見は散見されます。

The True History of Modern Moon Names」(Patheos) では「年鑑」の月の呼称を「年鑑」を出典として明示した上で使うのは問題ないが、単に先住民の文化に由来すると言ってしまえばそれは明らかに文化の盗用だとしています。また、上で紹介した「Farmers' Almanac Moon Names Explored」にも冒頭からかなり辛辣な記述があります。

この件について考えるきっかけになったのはウェザーニュースの公式Twitterアカウントの2022年の投稿でした。

このツイートでは「アメリカ先住民」に言及していませんが、ウェザーニュースではしばしばこの手の月の呼称をアメリカ先住民の文化として紹介していました。

リンク先の記事でもアメリカ先住民の月の呼称であるとは書いていても「年鑑」については触れられていません。それがある時期から「アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは…」というテンプレートが使われるようになり、ツイートでもアメリカ先住民云々に言及しないようになっていたのですが、最近また言及するようになっていますね…

実は4月の「ピンクムーン」も由来が怪しい呼称の一つです。上で紹介した各部族での月の呼称をまとめたサイトにも部族の呼称としての記載がありませんし、「年鑑」の公式サイトの説明も曖昧です。にも関わらずウェザーニュースの記事の方でも冒頭で「アメリカの先住民は季節に応じて満月に名前をつけていて、4月は「ピンクムーン」などと呼ばれます」という書き方になってしまっています。

先住民の文化に言及したいならもっと解像度を上げた書き方をするか、あるいは「年鑑」を参照するのをやめて、上で紹介した The Algonquin Way Cultural Centre の冊子のような、由来の確かなソースからピックアップしてはいかがでしょう?

まあ、単に「「年鑑」がソースです」とだけ書けば間違いではないのですが、それはそれで「入口」さえ塞いでしまう、先住民の文化を隠蔽する態度になってしまうので…

なんだか口うるさいツッコミになってしまいましたが、スピリチュアルカルチャー由来のムーブメントに一般メディアや科学的な情報を扱うメディアがどこまで乗っかっていいのかという話でもあります。

メディアにとっては年間を通じて天文や伝統文化に目を向けて知的好奇心を刺激する便利なネタだというのはわかりますが、できるなら年に1度でもいいので解像度を上げた話を紹介していただければと思います。

2025年の皆既月食 (2025/9/8) / Claude Code 初めました

もう半年以上前になってしまいますが、昨年の9月7日の深夜から8日未明にかけて皆既月食を撮影しました。今回は皆既中の月面の色の変化を記録したくて動画で撮影しました。

なんで今さら?と思われるかもしれませんが、理由があります。ZWO AM3 に載せた FSQ-85EDP で撮影したのですが、追尾していたつもりの月が写野から逃げていきそうになり手動で鏡筒の向きを調整したからです。

AM3 は SkyAtlas から月追尾モードに設定できるのですが、実はこれは赤経軸の回転速度を調整するだけで赤緯方向の追尾まではしてくれなかったのです*1。そのためタイムラプス動画としては見るに耐えないものになってしまい、フレームの位置合わせを行う必要が出てきました。

普通はこういう位置合わせはフレームの輝度重心で合わせるのが一般的ですが(AutoStakkert! の COG モードがそれです)月食の場合は食分によって輝度重心がズレていってしまいます。皆既中でも月面のグラデーションがかなり変化しますので単純な輝度重心を基準にしても位置合わせできません。画像から円弧を識別して、というのも部分日食で明るい部分に露出を合わせたフレームではなかなか難しそうです。

そこで、フレーム内に写り込んでいる恒星の位置を記録して、そこから月の位置を計算して月の中心で位置合わせするツールを作ろうとしていたのですが、工数が結構かかりそうで、まとまった時間がなかなかとれなくて実装に手がつかないまま半年が過ぎました…

そうこうしているうちに世間では AI と協働してソフトウェア開発を行うバイブコーディング(Vibe Coding)が大流行。アマチュア天文家界隈でも「天体写真はじめるよ」のにゃあさん、星沼会のそーなのかーさんらが実践しています。

プロのプログラマとしては色々思うことはあるのですが、まずは実践してみなくてはというのもあり、定番の Claude Code で実装してみました。諸々の事情により仕事では AI コーディングは使えないため Claude Code を使うのは今回が初めてです。Claude Code は有償プランを契約しないと使えないため、疎遠になっているサブスクをいくつか解約して 19$(約3000円)/月 の費用を捻出しました…

そうしてできたのがこちら。

土曜日の夜から初めて日曜の夜には実用になるレベルまで実装できました。コード自体は過去に作ったSER動画の読み込みモジュール以外は書いていません。Claude Code への指示出しだけで実装しています。当初は勉強も必要だし時間がかかると思って後回しにしようとしていたGUIでフレーム内の恒星をクリックして位置を記録するツールも実装できました。

https://rna.sakura.ne.jp/share/MoonTracker-01.png
MoonTracker の keyframe-editor で動画フレーム内の恒星をマークしているところ。右側のウィンドウは恒星の名前を調べるために開いた Stellarium (プラネタリウムソフト)。

自分でここまで実装すると3人日以上はかかると思っていたので、1人日程度でここまでできたのは驚異的です。コーディングに限れば10倍くらい速いと思います。自分が色々調べながら2時間くらいかけて書く量のコードを10分くらいで生成して、単純なバグはほとんどありませんでした。

というわけでとりあえず作成してみた300倍速のタイムラプス動画がこちら。

皆既月食 (2025/9/8 02:20-04:03)
皆既月食 (2025/9/8 02:20-04:03)

こうして見ると皆既中の月面のグラデーションの変化がよくわかります。

冒頭で露出が揺らいでいますが、これは動画の撮影中にリアルタイムに露出を調整していて、最初の方ではその調整をミスっていたからです…

皆既の開始直前から終了直後までの長回しで撮影した動画から動画から30秒毎に1フレーム切り出してタイムラプスにしています。ブレていたり恒星が確認できないフレームだった場合はなるべく近い時刻のフレームが自動で選択されています。ちなみに長回し動画とは別に食分が小さい間に30秒毎に撮った動画もあるのですが、それはまたいずれ。

本当はダーク減算もして、各フレームを stack & wavlet 処理して… 等々、夢はひろがりますが、とりあえずはここまで。でもやっぱりシャープな月面が見たいので要所だけ手動で処理したのがこちらです。

満月 (2025/9/8 0:26:51)
満月 (2025/9/8 0:26:51)
高橋 FSQ-85EDP (D85mm f450mm F5.3 屈折), フラットナー1.01× (合成F5.4), ZWO UV/IR Cut Filter 48mm / ZWO AM3 / ZWO ASI294MC Pro (Gain 165), SharpCap SharpCap 4.1.11817.0, 露出 0.5ms x 50/100コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.1.4, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic で画像処理

皆既開始前の部分日食の満月 (2025/9/8 1:50:03)
皆既開始前の部分日食の満月 (2025/9/8 1:50:03)
露出 0.7ms x 50/100コマをスタック処理。その他の撮影データは上に同じ。

皆既月食中の満月 (2025/9/8 2:51:56)
皆既月食中の満月 (2025/9/8 2:51:56)
Gain 290 / 露出 250ms x 20/30コマをスタック処理。その他の撮影データは上に同じ。

皆既終了後の部分日食の満月 (2025/9/8 4:30:06)
皆既終了後の部分日食の満月 (2025/9/8 4:30:06)
Gain 159 / 露出 2ms x 50/100コマをスタック処理。その他の撮影データは上に同じ。

皆既中の月は双眼鏡(ヒノデ 8x42 D1)でも観望しましたが、上の写真とはかなり色味が違って見えました。上の写真は全部月食前の満月の写真のカラーバランスに合わせているので正しい色のはずなのですが、眼視ではもっと青成分が強くて彩度の低い感じでした。それをRAW現像で再現したのがこちらの写真です。

皆既月食中の満月 (2025/9/8 2:51:56) (眼視のイメージに寄せてカラーバランスを調整)
皆既月食中の満月 (2025/9/8 2:51:56) (眼視のイメージに寄せてカラーバランスを調整)

でもこのカラーバランスを満月の写真に適用するとこんなに青くなっちゃうんですよね。

満月 (2025/9/8 0:26:51) (皆既時の写真を眼視のイメージに寄せて調整したカラーバランスを適用)
満月 (2025/9/8 0:26:51) (皆既時の写真を眼視のイメージに寄せて調整したカラーバランスを適用)

今回の皆既月食はかなり暗い月食だったようで、8倍42mm の双眼鏡で見てもだいぶ暗く見えました。そのため色を感じるけれど感度の低い錐体細胞があまり働かず、色を感じないけど感度の高い桿体細胞の働きが相対的に大きくなり、その影響で青みを強く感じたのでしょうか?桿体細胞の感度ピークが青と緑の境目のあたりの波長にあるので。でも桿体細胞の反応が色の感じ方にどう影響を与えるのか知らないのでよくわかりません…

というわけで、本当に今さらですが Claude Code のおかげでやっと昨年の皆既月食を記事にすることができました。色々複雑な思いはありますが、天文アプリの汎用的な機能では手が届かない天文計算や画像処理をオーダーメイドで、この速度と価格でできるようになるのは画期的なことだと思います。MoonTracker のリポジトリには Claude Code とのやりとりを記録したチャットログも含まれているので参考にしてみてください。

追記: Claude の使用量について

Claude Code は Claude の料金プラン Pro 以上で使えますが、無制限に使えるわけではなく、使用量に上限があります。5時間毎の上限と一週間毎の上限がありますが、前者に関しては家事や遊びの合間にやっていたこともあり、上限の半分にも達しませんでした。一週間毎の使用量については上限の20%でした。

Pro プランは業務でエージェントを複数並列に走らせたりしてガンガン使うには不足と言われますが、日曜プログラマ的な使い方なら全然余裕だと思います。

*1:この点は後日 CP+ 2026 の ZWO のブースで質問して確認しました。ASI AIR を使えば赤緯方向も含めた月追尾ができるそうです。

木星とイオの通過 (2026/3/21)

3月21日の夜に木星を撮影しました。だいぶ春らしい天気になりシーイングも良さそうで、夜の早い時間ではありますが大赤斑も見えそうということで日没前から準備して天文薄明が終わる前の19:00頃から撮影を開始しました。

大赤斑の位置はいつも SKY & TELESCOPE のスマホアプリ Jupiter Moons のチャートで確認しているのですが、このアプリの表示ではこの日の大赤斑は19:00頃には既に中央と西(木星面上では東)の端の中間ぐらいに位置しており、20:30頃には大赤斑が見えなくなるようでした。

これでは大赤斑が綺麗に撮れないな、やめとこうかな、と思っていたのですが、アプリの表示を最近撮影した写真と比べると、*1 どうやらこのアプリの大赤斑の位置は40分ほど進んで表示されるようです。だとすると19:00頃には大赤斑はほぼ正面を向きます。

というわけで撮影したのですが、ちょうど木星面上にイオとイオの影が見えていました。CMOSカメラのプレビュー映像でも見えていました!木星の衛星の影はプレビューでもよく見えるものですが、木星面上を通過する衛星本体がプレビューで視認できたのは初めてでした。

そのくらい好シーイングでした。木星が既に遠いのが惜しいのですが、2時間近く撮影し続けてキャプチャデータは1TBを越えました。そのうち3つの時点でのデータを画像処理して仕上げたのがこちらです。

木星とイオの通過 (2026/3/21 19:07)
木星とイオの通過 (2026/3/21 19:07)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / ZWO AM3 / L:ZWO ASI290MM (Gain 310), RGB:ZWO ASI662MC (Gain 461), SharpCap 4.1.11817.0 / 露出 L:13ms x 1500/3000コマ x 3, RGB:17.6ms x 1500/3000コマ x 3 をスタック処理して de-rotation 後 LRGB 合成/ AutoStakkert!4 4.0.11, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 12.4.0, Photoshop 2025, Lightroom Classic

木星とイオの通過 (2026/3/21 19:43)
木星とイオの通過 (2026/3/21 19:43)
撮影データは上に同じ。

木星とイオの通過 (2026/3/21 20:14)
木星とイオの通過 (2026/3/21 20:14)
撮影データは上に同じ。

de-rotation で木星面上のイオが不自然にならないように画像処理するのに苦労しました。これはおそらく de-rotation する前に完全な wavelet 処理をやっておく必要がありました。

今までは wavelet をかける前の stack のみの画像か、またはそれに軽く wavelet をかけた画像を de-rotation して、最後に仕上げの wavelet 処理を行うようにしていたのですが、これをやると de-rotation 後の wavelet で木星面上の衛星とその影の周りに切り貼りしているのが丸わかりになるようなアーティファクトが発生してしまいました。

de-rotation 前に wavelet 処理を済ませていれば、WinJUPOS の衛星の de-rotation の Option の設定 'Correction of the planetary moons and shadows' の Masking radius arond moons and shadows の値を上手く選べば(今回のデータでは1〜2ピクセルが正解でした)アーティファクトはほとんど出ないようです。

ただし、上の2枚目のデータではどうしてもイオの縁が不自然にクッキリしてしまったので、reference time の単一Lフレームのデータを輝度データとして重ねて65%ブレンドすることで不自然さを緩和しています。

また、F値の暗い機材で撮ったノイズ多めの撮影データだと1500フレーム程度のスタックでは強い wavelet をかけた時に粒の大きなノイズが浮いてしまって de-rotation でスタックしてもザラザラ感が残ってしまいます。そのため wavelet は弱めにしてあります。

それにしてもいいものですね。木星の自転で動く大赤斑、木星の周りを公転して木星面を通過するイオ、そしてそのイオが木星面に落とす影。日没が遅かったせいで1枚目の写真より前のイオの木星面通過の前半は撮れませんでしたが、3枚目の後のイオの通過後の影の通過の最後までは撮れました。

これは是非ともタイムラプス動画にしたいところですが、一昨年の秋のデータもまだ処理できてないんですよね…

これは4時間以上、今回は2時間近く撮影しているので、これを全フレーム手作業で処理なんてしたくないので自動化しようとしていたのですが、昨年 WinJUPOS にタイムラプス動画作成支援機能 'Save image sequence' が追加されました。が、残念ながらこれは長時間のタイムラプスには向かないものでした。

上の記事の最後に書いた .icm ファイルの解析と .icm ファイル生成ツール作成の計画も、あれから進んでいません。なかなか腰を落ち着けて作業できないのですが、AI使って進めてみるのも手ですかね…

*1:実は3月4日に大赤斑が見えるタイミングで撮影しました。寒気のせいかシーイングが最悪でボケボケの写りになってしまいましたが、大赤斑の位置を確認するにこの写真を参照しました。

花粉月光環 (2026/2/28)

2月28日の夜、アイドルイベントからの帰り道で月を見上げると月齢11の月の周りに何やら虹色の環が… SNSで昼に花粉光環が見えると話題になっていたのでこれも花粉光環?月の場合は花粉月光環と呼ぶそうですが、スマホのカメラで撮っても虹色の環が写るので目がおかしいわけではなさそうです。

スマホの写真では物足りないので帰宅後望遠鏡で撮ってみました。最初は RedCat 51 (f=250mm)で撮っていたのですが、焦点距離が長すぎて花粉光環が見切れ過ぎるので、FMA180 pro (f=180mm)で撮りました。低速シャッターで撮ってストレッチしたものです。

花粉月光環 (2026/2/28 22:55)
花粉月光環 (2026/2/28 22:55)
Askar FMA180 pro (D40mm f180mm F4.5) / ZWO IR-Cut Filter 48mm / ZWO AM3 / ASI294MC Pro (Gain 170) SharpCap 4.1.11817.0, 露出 1/4秒 x 200コマ / AutoStakkert!3.1.4, Photoshop 2026, Lightroom Classic で画像処理

これだと中央の月面が白飛びして残念なので、露出を変えて月面を撮りました。

月面 (2026/2/28 22:57)
月面 (2026/2/28 22:57)
Askar FMA180 pro (D40mm f180mm F4.5) / ZWO IR-Cut Filter 48mm / ZWO AM3 / ASI294MC Pro (Gain 170) SharpCap 4.1.11817.0, 露出 1/2000秒 x 200/500コマ / AutoStakkert!3.1.4, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2026, Lightroom Classic で画像処理

等倍で見るとクレーターも結構見えています。口径40mmの小さな望遠鏡でも意外と写るものですね。

そしてこの月面を花粉月光環の写真に不透明度50%で比較暗合成しました(露出やレベルの補正も調整しています)。位置合わせは AS!3 で COG(Center Of Gravity)で位置合わせしてあるのでそのまま重ね合わせています。*1

花粉月光環(別撮りの月面を合成) (2026/2/28 22:55)
花粉月光環(別撮りの月面を合成) (2026/2/28 22:55)

こうして見ると光環の直径は赤い部分で約4.5度ほどでしょうか。

光環は大きさのほぼ揃った粒子(この場合は花粉)に当たった光の波が回折によって曲りることでできます。回折角は粒子の直径が同じなら光の波長が長いほど大きくなり、同じ波長なら粒子が小さいほど大きくなります。

粒子の直径 d と光環の半径 \theta と光の波長 \lambda の関係は、光学系のエアリーパターンの第1明環の半径の計算式と同じになります。

\sin\theta = 1.63 \frac{\lambda}{d}
d = 1.63 \frac{\lambda}{\sin\theta}

これに \theta = 2.25(度)、\lambda=0.65(μm)を代入すると d は約27μmとなります。スギ花粉の直径は30〜40μmなのでちょっと小さいような。まあ光環の直径が目分量なのでこんなものですかね。

というわけで、なかなか綺麗な花粉月光環ですが、これが見えるということは空に大量に花粉が舞っているということなので… 花粉症のみなさんは備えましょう…

*1:花粉月光環の写真は月面が白飛びしているので本当に COG で位置が合うのかは微妙かも…

木星 (2026/2/15) / Bluesky 使いませんか?

2月15日の夜に久々に木星を撮りました。木星をまともに撮るのは一昨年の10月以来です。

最後に撮ったのはω星団のエントリの最後で触れたように昨年1月17日でしたが、これは冬季の悪シーイングのせいでまともに写りませんでした。

それ以来冬季が見頃になる木星の撮影は気が乗らなくて、まるまる一年間木星を撮っていなかったのですが、昨日の横浜は春みたいな天気だったのでワンチャン行けるか?と思って重い腰を上げました。

22時頃に準備を始めて23時前から撮影を開始したのですが、シーイングはイマイチ。川底の石みたいにグニャグニャに揺れる真冬のシーイングほどではありませんが、細部が解像しない感じです。AS!4でスタックしてもAPを小さくすると「おせんべいノイズ」と僕が呼んでいるアーティファクトが出てしまいます。

「おせんべいノイズ」についてはこちらを。詳細は不明ですが悪シーイングで発生する継ぎ目破綻の亜種だと思っています。

APを大きめ(80)に取ると改善したので撮影続行しましたが、あまり期待もできないし木星も傾き始めてベランダの天井に隠れそうだったのでそろそろ終わりにしようと思った23:40頃、最後に撮ったデータを仮処理すると急にディテールがはっきりしだしたので撮影続行。24時前まで撮影しました。

して仕上げたのがこちら。

木星とイオ (2026/2/15 23:45)
木星とイオ (2026/2/15 23:45)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / ZWO AM3 / L:ZWO ASI290MM (Gain 313), RGB:ZWO ASI662MC (Gain 423), SharpCap 4.1.11817.0 / 露出 L:13ms x 1000/3000コマ x 3, RGB:17.6ms x 1000/3000コマ x 4 をスタック処理して de-rotation 後 LRGB 合成/ AutoStakkert!4 4.0.11, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 12.4.0, Photoshop 2026, Lightroom Classic

木星の北が上の構図です。絶好調とまではいきませんが悪くない写りです。大赤斑が見えない時間帯だったのが残念。北赤道縞の西側(画像の左側)*1 にバルジ*2 が見えています。最初にモノクロカメラのプレビューを見てこれが大赤斑かと思ってカメラの向きを逆さにセットして撮ってしまいました。

ガリレオ衛星は写野内にはイオとガニメデが入っているのですが、写真に写っているのはイオだけです。ガニメデはイオと木星の間にいるのですが、木星の影の中に入って見えていません。

というわけで思ったよりだいぶ良く撮れたのですが、明日からまた冷え込むようです。週末にはまた暖かい日が来そうなので撮ってみるかも。

今期の木星は真冬が見頃(1月10日が衝)でした。来期も真冬(2月11日が衝)です。とにかく日本の冬のシーイングは惑星撮影には厳しいので、春が見頃になる時期が来るのが待ち遠しいです…

Bluesky 使いませんか?

実は最近 X (旧 Twitter) をほとんど見ていません。日本の天文コミュニティではほとんどの人が X で交流しているのですが、僕は一昨年あたりからメインの SNSBluesky に移行しています。

天文関係の投稿も去年から Bluesky をメインにしていて、最近は Bluesky にだけ投稿しています。天文リフレクションズの公式アカウントもピックアップ投稿のみですが、アクティブなので、天文系のニュースも最低限は Bluesky 内で追っかけられます。

Bluesky は当初は動画投稿ができないなど使いにくい面がありましたが、現在は動画も投稿できるようになっていますし、サードパーティーのクライアントも出てきて使い勝手の面でも自由度があります。

個人的におすすめなのは日本製のクライアント TOKIMEKI です。

古き良き TweetDeck 風のマルチカラム表示をサポートしていて、Bluesky にはなかったブックマーク機能や下書き保存機能(どちらも最近公式で実装されましたが)などの機能を追加しています。

また、これが自分的には決定的だったのですが、X (旧Twitter)のツイートの埋め込み機能があります。TOKIMEK からツイートのリンクを埋め込み形式で投稿すると、TOKIMEKI のタイムライン上ではツイートの内容が埋め込みで表示されます。X を離れたとはいえ、情報源としてはまだ X を参照する必要がある場面が多いので、ライフログとして SNS を使っている身としては見やすい形でツイートの引用ができるのは助かります。

X を離れた理由は色々ですが、一番の理由は X のオーナーであるイーロン・マスクが信用できないことです。彼が Twitter を買収して以来、Twitter ブランドを投げ捨てて X というクソダサいわかりにくい名前にしてしまったり、運営スタッフを大量解雇したり、その後もマネタイズの強化の影響で広告が増えたり収益化目当てのスパム(いわゆるインプレゾンビ)が増えたり、タイムライン構築アルゴリズムに手をバトルを煽るようなものに改悪していったせいで恒常的に揉め事が発生するようになっており、SNS としての居心地は悪化の一途をたどっています。

ちなみにコミュニティノート機能(クラウドソーシング型ファクトチェック機能)だけは評価できる、という声をよく耳にしますが、コミュニティノート機能は元々イーロンの買収の前から実装されていたもので、日本でのリリースが遅れていただけなので、イーロンの功績ではありません。*3

タイムラインのアルゴリズムの問題については「X は対戦型ソーシャルメディアだ」と言っているように刺激的で論争的な極論が目立つようにデザインされ、ツイートの収益化システムがインプレッションを求めて過激なツイートを投稿する動機付けになっている面もあります。

「自分は「おすすめ」タイムラインを見ないから関係ない」とも言ってられません。フォローしているアカウントがRTで流すツイートもそのアカウントがアルゴリズムで見せられたツイートかもしれません。あなたが X に居続けることが他の人を X に留まることを動機付けて結果的に邪悪なアルゴリズムの餌食になっているかもしれません。

X のドメイン x.com がイーロンの私物ではないか?という点も懸念材料です。このドメインドメイン情報を見る限り登録者は GoDaddy.com のままで、イーロンが個人的に買い取った時のままのようです(twitter.com は登録者が Titter, Inc. になっています)。なのでイーロンが Twitter を手放したらツイートの埋め込みやリンクがどうなるかわかりません。

こんな埋め込みもどうなるかわかりません。イーロンが x.com ドメインを手放すことはなくても、Twitter を手放してから自分のサービスようにドメインを利用して x.com ドメインのツイートのリンクを全てリンク切れにしてしまう可能性は十分あります。

以上は X というSNSのシステム面での問題点ですが、それとは別にイーロン・マスク人間性とか政治的振る舞い、トランプ政権に参画してDOGEを率いてやらかした数々など、個人的に許しがたい面はたくさんあります。そのあたりは個人個人の政治的立場によっては容認できたり、なんなら歓迎する人だっているかもしれませんが…

諸々合わせて僕としては X に留まり続けることはリスクが大きいと考えて Bluesky に引っ越しました。Bluesky だってエコー・チェンバーでは?リベラル人口が多くて意見の多様性がないのでは?という意見には一理ありますが、それでも X よりはマシだと思うんですね。

SNSのエコー・チェンバーがどうのって話、多様な意見がある方がいいって言っても、分極化が進んだ意見の分布は果たして望ましい「多様さ」なのか?という問題はある。

極端な意見同士では対話が進まなくて分極化がますます進む悪循環になりうるし。

模式的に図にしてみたけど、右側の分布の方がある意味「多様さ」は少ないけどまだマシじゃない?

[image or embed]

— なんばりょうすけ (@rna.horobi.com) 2026年2月15日 12:45

ということで今後(というか既に)ブログの更新通知なども https://bsky.app/profile/rna.horobi.com で行っていきます。例外的な状況や知人の広報・宣伝に協力する等の事情がある場合を除いて基本的に X には投稿しません。

X のタイムラインの閲覧もなるべく減らしていきます。一切見ないと言っていた時期もありましたが、なかなかそうもいかないですね。でもタイムラインを常に見ていると期待しないでください。

一時期は主だったアカウントに通知設定して通知欄でチェックするようにしていたのですが、最近は通知漏れが発生したり、通知欄に「おすすめ」のツイートが交じるようになったり… さすがに広告だけは出てこないようですが、今後はわかりません。なので、通知も常にチェックしている・できているとは限りません。

DM 着信だけは今も通知設定を ON にしてありますので、何かあったら DM でお願いします。でも、できれば Bluesky の方で声をかけてもらえると助かります。

本当は X も Bluesky も Mastodon も一度にチェックできるマルチSNSクライアントがあればいいのですが、X はクライアントアプリ向けの API を閉じてしまったので*4 残念ながらそれも叶わぬ夢です…

*1:木星面に立った時に太陽が沈んでいく方向を西としています。天球上では東方向です。木星面上に日本地図を重ねた図を思い浮かべるとわかりやすいです(関西方面が西で関東方面が東)。

*2:barge: 濃い褐色の楕円形の斑点。参照: 今シーズンの木星の観測 -その見所と観測の際のポイント-

*3:元々 Bird-watch という名前で開発され2021年7月にリリースされたが、日本では2023年7月から利用可能になった。参照: 「日本における Twitter コミュニティノートの利用状況」The 38th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2024

*4:これもイーロンの意向です。