Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

Astro Image Measurement Tool v0.1 (シリウスBチャレンジ(略) (その2))

先日、シリウスBチャレンジでシリウスの位置が計算と合わないという話を書きましたが、その時に作ったスクリプトを改良して github で公開しました。 rnanba/AstroImageMeasurementTool: Calculate RA/DEC of target stars from the position of the star on…

惑星写真の画像処理、de-rotation してから wavelet する?wavelet してから de-rotation する?

惑星写真の画像処理で WinJUPOS の de-rotation を使う場合、de-rotation と wavelet の順番をどうするかという問題があります。以前だいこもん(id:snct-astro)さんから尋ねられた時はこう答えました。de-rotation してから wavelet ですね。ノイズを減らし…

「KAGAYA 星空の世界展」に行ってきました (2022/8/23)

8月23日の夕方、そごう美術館(横浜)で開催中の KAGAYA さんの個展「KAGAYA 星空の世界展」を観に行きました。この個展、天文マニアの間でも話題になっていたし、せっかく横浜で開催ということで何とか観に行きたいなーと Twitter でつぶやいていたところ、な…

木星と目が合って魂吸い取られた (2022/8/18)

8月18日の深夜、北アメリカ星雲の撮影から帰ってきて少し休憩した後、ベランダで木星を撮影しました。温度順応のために帰宅後すぐ鏡筒だけはベランダに出して、30分ほど休憩した後、赤道儀を設置・調整して、1:00頃撮影開始。体力的に厳しい状況でしたが、大…

北アメリカ星雲(NGC7000) (2022/8/18)

8月18日の夜、近所の公園に出撃して北アメリカ星雲(NGC7000)を撮りました。久々の野外での撮影で、トラブル続きでHαしか撮れませんでしたが…北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5070) (2022/8/18 22:03) (Hα) William Optics RedCat 51 (D51mm f250mm …

土星と木星の再処理

7月22日深夜に撮った土星と木星の画像を再処理しました。単にL画像の wavelet パラメーターを再調整しただけですが、木星の方はだいぶ見栄えが良くなったと思います。先に木星の方を。木星 (2022/7/23 02:47) (再処理) 高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm …

土星の傾きの変化と環の消失について

22日深夜に撮った土星の環は今まで撮った中で一番水平に近い傾きでした。土星を今の機材で撮るようになったのは2018年からですが、その時は環がもっと丸い楕円形に見えていました。いつの間に?ということで、2018年から今までに撮った土星の画像を並べてみ…

土星、木星 (2022/7/22)

ごぶさたしてます。ずっと調子が悪かったり天気が悪かったりで天体撮影ができなかったのですが、7月22日の深夜、久々に惑星撮影をしました。惑星撮影は場数が命なので*1 多少雲があっても出撃しないとなかなかいい写真は撮れないものですが、梅雨明け後も「…

オフアキはじめました: M5, M16(創造の柱) (2022/5/3)

GW中の5月3日の夜、μ-180C + フラットナーレデューサーのオフアキ*1撮影のテストをやりました。同時にビクセンのワイヤレスユニットのテストもやりました。元々この組み合わせでオフアキは無理そうと思っていたのですが、仕事のストレスでついカッとなって機…

シリウスBチャレンジしてみたがシリウスAの場所がわからない。もう一度撮影しろと言われてももう遅い (2022/3/12)

3月12日は月面モザイク撮影の後、そのままμ-180Cの直焦点でシリウスBを撮影しました。阿南市科学センターが昨年末から「シリウスBチャレンジ」という観測キャンペーンをやっていて触発されたからです。今年に入ってから公式 Twitter アカウント(@siriusb_wd)…

2021年の天文活動をふりかえる (その1)

div.chart { margin-left: auto; margin-right: auto; width: 600px; text-align:center; } 昨年は年内の活動をブログエントリにまとめるのが遅れて1月の半ばあたりまで去年の分のエントリをアップしていたところ、仕事が急激に忙しくなりブログどころか天文…

M60, NGC4647 と超新星SN 2022hrs (2022/4/22)

4月22日は昼の太陽の撮影の後、ベランダに出した機材をそのままにしておいて、夜から M60 と NGC4647 の銀河のペアを撮りました。というか、狙いはもちろん4月16日に板垣公一さんが発見した超新星 SN 2022hrs 狙いです。発見当時は15等ということで透明度次…

久しぶりの黒点 (2022/4/22)

仕事の方は一段落ついたので、金曜日は休みを取って昼から太陽を撮影しました。17日に現れた黒点群(2993, 2994)がかなりデカくて活動的なので撮りたかったのですが天候に恵まれず、22日は貴重な晴れ間になりそうだったので。今回は ASI294MM Pro での撮影で…

月面モザイク撮影 (2022/3/12)

仕事は終わってないのですが徹夜で仕上げた中間納品の後の土日はさすがにお休みしました。土曜日は夕方から夜中まで快晴、深夜から曇りの予報。何か撮ってみたいとは思ったものの晴れている間は月齢9.7の月がずっと出ているので DSO は無理、むしろその月を…

近況

このところ仕事が無茶苦茶忙しくて星を見る余裕もブログを書く余裕もない状況です。体力温存のため、腱鞘炎と肩こりを悪化させないため、オフの時間に頭と体に負担をかけない生活を強いられています。おかげで2021年のふりかえりエントリが未だにアップでき…

写真/動画から流星を検出するツールを公開しました

先日紹介した動画から流星を検出するツールですが、あの後、色々と手を加えて先程 github にコードを公開しました。 https://github.com/rnanba/SimpleMeteorDetector detector_tuner.py の出力サンプル。流星検出の detect_meteor.py の他に補助ツールとし…

VirtualSkySlideShow v0.4.0 (動画対応)

VirtualSkySlideShow (VSSS) v0.4.0 を公開しました。 https://rna.sakura.ne.jp/share/VirtualSkySlideShow-0.4.0.zip rna.sakura.ne.jp に設置してあるスクリプトも v0.4.0 に更新してあります。v0.4.0 では動画のスライドに対応しました。スライドデータ…

動画からの流星検出 - 2021年ふたご座流星群 (2021/12/13)

去年撮影のネタはこれで最後になります。2021年12月13日の夜、ふたご座流星群を撮影しました。正直流星はあまり興味がないのであまり撮らないのですが、なんとなく気になって動画だけ撮ることにしました。深夜 0:30 頃、ベランダに適当に南北を合わせたスカ…

ZWO EFWmini の光線漏れ問題

個体差なのか設計上の問題なのかわかりませんが、ZWO の電動フィルターホイール ZWO EFWmini、少なくとも僕の買った個体には光線漏れの問題があります。ZWO EFWmini写真左が EFW 本体ですが、ZWO のロゴの右の丸いモーター部分(NPM の文字が見える部分)とケ…

M35 (2021/12/30)

12月30日の夜には勾玉星雲とチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を撮りましたが、その合間に短めの露出時間でふたご座の散開星団 M35 を撮りました。特別撮りたかったというわけではないのですが、赤緯が大きくベランダからはギリギリの対象なので、せっかく「二…

μ-180C 直焦点でラッキーイメージング & 電子観望のテスト (2021/12/4)

昨年12月4日の夜に μ-180C 直焦点(18cm F12)でDSOを撮るテストをしました。惑星状星雲については以前ラッキーイメージングというか、どちらかというとノーガイドで撮るために数秒程度までの露出で撮影することはしていました。しかしもっと淡い対象について…

IC405 勾玉星雲(失敗) ベランダの天井に負けました (2021/12/30)

12月30日は夕方にレナード彗星を撮った後、夜からは「二重赤緯体方式」で3つの天体を撮りました。最初に IC405 勾玉星雲(曲玉星雲とも)、次に M35、最後にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星です。勾玉星雲は大晦日にHαだけ仮に処理して勝利を確信していたので…

IC2177 かもめ星雲 (2022/1/1)

あらためましてあけましてどうもです。元日の夜は去年の積み残しを消化すべくブログ執筆を頑張ろうと思っていたのですが、夕方にベランダに出てみると快晴。まさかと思い SCW を見ると深夜まで雲ひとつない快晴が続きそう。新月期の休日に快晴、という状況を…

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星 (2021/12/30)

12月30日の深夜にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(P67)を撮りました。12月30日は、夕方にレナード彗星を、夜からは勾玉星雲、M35と撮っていました(両方とも未処理)が、こちらは「二重赤緯体方式」で撮っていました。上の記事の最後に書いたように、元々この…

ベランダから天頂付近を通る天体を撮影するための危険な技

マンションの南向きベランダからの撮影では、ルーフバルコニーのようなタイプは別にすると、ベランダの天井が邪魔になって天頂付近を通る赤緯の大きい天体は撮影できません。うちのベランダでも SX2 だと M45 プレアデス星団(赤緯24°07′)あたりが限界で、M33…

夕空のレナード彗星 (2021/12/30)

さて、毎年恒例の一年の振り返りエントリ、ではなくて… 昨日の夕方に撮ったレナード彗星です。振り返りエントリは?その点に付きましてはこのエントリの最後でご説明させていただきます。12月30日の夕方、ベランダからレナード彗星を撮影しました。レナード…

モノクロ冷却CMOSカメラ購入(その5): M31 アンドロメダ座大銀河 (2021/12/1)

最近、撮影後の画像処理に時間がかかったり、撮影自体が疲れるので心身の回復までに時間がかかったりするせいで、撮影の速度にブログを書く速度が追いついてません。今日はもう大晦日ですが12月1日の夜の話を今更書いています。今年の撮影は今年のうちにブロ…

金星 (2021/12/29)

12月29日の日没後、金星を撮影しました。今年は金星が南向きベランダから撮りやすい位置にいるのでちょいちょい撮っていて、せっかくなので年末に大きく欠けた細い金星を撮りたいなと思っていました。 12月31日には60"超え!輝面比は0.03ということで三日月…

モノクロ冷却CMOSカメラ購入(その4): 馬頭星雲 (2021/11/11)

11月11日の夜は馬頭星雲を撮りました。今回はHαのナローバンドでも撮影してカラー画像に合成して赤い星雲がクッキリ写った写真にできるかどうかのテストです。実は前回の M42 でもHαは撮っていたんですが、LRGB合成でいっぱいいっぱいでしたし、星像の伸びと…

最大光度の金星 (2021/12/4)

12月4日は早朝にレナード彗星とM3の接近を撮ってへとへとになってたのですが、そのまま画像処理。L画像だけ処理して星も彗星を止める合成がうまくいきそうなのを確かめて、LRGB合成もやろうとしたのですが、作業ミスが増えてきたので洗濯物干したら寝ること…