2月24日は久しぶりに晴れ間が見えたので太陽撮影(白色光)をしました。
今月の新月期はせっかくのお天気だったのですが体調の不調等で星を撮れず、丸々一ヶ月以上天体撮影をしていませんでした。やっと少し体調が回復したと思ったら天気も月齢も悪く…
と思ったらデカい黒点が出ているとのニュース。この天気では無理だなと思ったら久々の晴れ間が見えたので干していた洗濯物をどけて撮影しました。お目当ては3590黒点群です。
デカいですね…
他にも黒点がちらほら出ていたので撮ったのですが、それをモザイク合成して太陽の形がある程度わかるようにしたのがこちら。
これを使って WinJUPOS で測定したところ、0.5812"/pixel の解像度だとわかりました。太陽表面(赤道上)と地球表面(赤道上)までの距離で簡易的に計算すると、1 pixel = 約415.5km ということで、これで大きさがわかります。
3590黒点群の一番大きな黒点の暗部(真っ黒い楕円形の部分)は幅3万km、高さ1万6千kmあります。半暗部を含めると大きな楕円形の黒点と小さな楕円形の黒点が連なった形になっていますが、大きな方が幅6万km、高さ4万7千km、小さな方と合わせた幅は10万km以上あります。周りに散らばった黒点を含めた黒点群全体だと幅が 18万7千km ぐらいあります。
同じスケールに縮小した地球の写真*1 を重ねてみたのがこちら。
地球の直径(赤道面)は 12756.274 km です。暗部に地球を3つくらいねじ込めそうです。ちなみに拡大写真の幅が月の公転半径より少し大きいくらいです。
他の黒点の写真も貼っておきます。
実はカラーカメラでも撮りました。雲が出てきたりして慌てて撮ったのでカメラの向きがモノクロの写真とは合ってないですが…
カラーだと解像がイマイチだし色もほぼ単色なのでカラーで撮る意味ないんですが、それでもカラーの方が映えるかなとインスタにはカラーの方を上げたのですが、全然人気がないですね… そもそも太陽黒点という対象自体が一般には地味、ということを忘れていました…
最後にカラー版の地球との比較画像も載せておきます。
*1:ソースはアポロ17号から撮影された「File:The Blue Marble (remastered).jpg」です。