Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

WIKISKY.ORG で遠方銀河の距離を表示するスクリプトを作成しました

WIKISKY.ORG で銀河をクリックして表示される画面に何億光年等の距離情報を表示するための Greasemonkey スクリプトを作成しました。github で公開しています。

v1.0 のダウンロードはこちらから。

スクリプトが3つあるので全部 Greasemonkey にインストールしてください。インストール後は、WIKISKY.ORG で天体をクリックすると表示される個別天体画面に以下のように天体名の下に距離表示が出るようになります(ポップアップブロックの警告が出たら許可してください)。

https://rna.sakura.ne.jp/share/ltdv4wikisky-pgc169105.png

WIKISKY の個別天体画面がタブで開いた時に立て続けに二つタブが開いてすぐ閉じます(ちょっとウザい…)。一つは HyperLeda (のミラー)で、もう一つは Ned Wright's Javascript Cosmology Calculator です。HyperLeda から取得した赤方偏移データを Cosmology Calculator に渡して計算した光路距離を元のページに表示する、ということをやっています。

HyperLeda のサーバーが CORS (Cross-Origin Resource Sharing) に対応してくれればタブを開かずに XHR でデータを読み込めるのですが… Cosmology Calculator については JavaScript のみの実装なのでコードをコピーすればページを開かなくてもよいのですが、著作権の問題がある(OSSではない)のでこうしています。

天体写真に写った銀河の距離情報を一度に取得してアノテーションまでしたい!というニーズに対しては昨日のエントリで紹介した Galaxy Annotator を使ってください(要 Python)。

というか、本当は LightTravelDistanceViewerForWikisky (LTDV) の方を先に作っていて、それで表示した何億光年とかを書き込んだ天体写真を Twitter で見せびらかしていたら、だいこもんさん(id:snct-astro)に、アノテーションは自動じゃないのか、みたいに残念がられてしまったので Galaxy Annotator を作ったのでした…

LTDV は、これはこれで気軽に距離を調べられるので便利に使えると思います。ていうか、今 http://nova.astrometry.net/ が落ちてる(閲覧はできるが画像をアップロードしてもジョブが開始しない状態)ので…