Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

CMOSカメラで木星を撮影 (2018/1/3)

夜明け前に年賀状の返事を出しに行った帰り、南東の空に木星と火星を見つけました。高度は30度くらいでそろそろ撮影できそうだなと思い、帰宅後ベランダに望遠鏡を出して撮影の準備。

CMOSカメラでの惑星撮影は初めてです。モノクロCMOSカメラなので面白みは少ないのですが、何事もまずは経験ということで。昨年秋から月面撮影で経験は積んできたのですが、月面と違ってピント合わせが難しいです。というかシンチレーションがひどくて木星の縞模様が全然見えません。

SharpCapにはバーティノフマスクによるピント合わせを支援する機能があるので、ガニメデの像で試してみましたが、そこそこ追い込んだつもりでもやはり縞模様は見えません。結局ピントをずらしながら何度も撮影してはスタックということを繰り返しました。320x240ピクセルにクロップしてキャプチャーしたのでスタック処理はあっという間に終わります。

結果一番よく撮れたのがこれです。

木星 (2017/1/3 06:24)
木星 (2017/1/3 06:24)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F15) / Kenko-Tokina スカイメモS / QHY5L-II-M / 露出 2ms x 500コマをスタック処理 / AutoStakkert!2 2.6.8, Photoshop CC で画像処理

ギリギリ縞模様が二本見えるだけ、という残念な結果に。大赤斑も見えていたはずなのですが全然わかりません。条件も悪いしこんなものなんでしょうか… とはいえシンチレーションでぐちゃぐちゃにしか見えない動画からそれっぽい画像が出てくるのはびっくりです。

とにかくピント合わせはなんとかしたいところ。バーティノフマスクを使ってもっと高度の高い恒星で合わせればいいのかな?「木星面の模様と友達になってこそ、高解像の木星が撮影できるようになる」*1 という話もありますが、模様見えないし…