12月20日の夕方、接近中の木星と土星を撮りました。12月21日の最接近の撮影のリハーサルです。前日の深夜にベランダに赤道儀を設置して極軸を合わせておいて、15:00過ぎに鏡筒を載せて撮影準備。
早速木星を導入したのですがファインダーでも木星が視認できません。月齢5.7の白い月は見えていたのでとりあえず月面でピント合わせ。その後また木星を導入したのですが、ファインダーでもカメラのライブビューでも見えません。結局日没直前の16:00過ぎになってやっと木星を見つけることができました。
暗くなる前に撮ったものです。かなり淡いですが土星の輪と木星の縞模様がなんとか写りました。
事前にADCで大きなケラレは発生しないのは確認していたのですが、青空バックで強調処理をかけると結構周辺減光が出ていました。本当はフラットを撮りたいところですが、18cm鏡のフラットを撮る方法がなくて Lightroom の周辺減光補正で誤魔化しました…
また、青空の部分に AS!3 の継ぎ目破綻がちょっと出ています。APは惑星面のみに配置したのですがこういうのは全面に配置した方がいいのでしょうか?でも日没中で背景のグラデーションが変化する中の撮影だったので上手くスタックできないような…
さて、この後もう少し暗くなってから更に撮ろうと思ったのですが、雲が出てきて17:40頃まで撮影は中断。やっと木星が見えた時にはひどいシーイングで土星の輪や木星の縞模様は写りそうになかったので木星と土星の衛星狙いで長めの露出で撮りました。
土星の衛星は、レア、ディオネ、タイタンが見えています。土星のすぐ上に微かに見えているのがレア、土星のすぐ左に微かに見えているのがディオネ、土星から少し離れてやや右上にはっきり見えているのがタイタンです。
木星の衛星は、全て木星の左側に並んでいて、木星に近い方からエウロパ、イオ、ガニメデ、カリストです。カリストからさらに向こうに並んでいるのは恒星です。
この写真は最初惑星と衛星にAPを置いてスタックしたのですが、あちこちに継ぎ目が見えてしまってボツに。全面配置も試しましたがやはり継ぎ目が出て、結局衛星1個に1つだけAPを置いたら継ぎ目が出ませんでした。謎。
ということで、わかったことは、
- 16時台ならそれなりのシーイングで撮れそう。17時台後半は厳しい。
- 16時より前は木星をほぼ視認出来ず導入もピント合わせも無理っぽい。
- F12, ISO200 で4秒露出で土星の衛星も写る。タイタンだけなら2秒でも可。
といったところでしょうか。
明日の本番は早めに仕事を切り上げて撮影に臨むつもりです。ちゃんと晴れてくれるといいのですけど…