色々ばたばたしていて遅くなりましたが、10月3日と4日に撮った惑星撮影の話を書いていこうと思います。まずは土星とその衛星の撮影。
10月3日は SCW では夜は曇りの予報でしたが夕方からベランダに機材を出して準備しました。実は前日の10月2日は雨の予報があったにもかかわらず曇る気配がなかったので19:00前からあわてて準備したのですが途中で雲が出てきて遠くで雷まで見える始末で、木星でピント合わせまで行ったのですが19:30頃に撤収。なのでそのリベンジというわけでした。
土星は既にだいぶ遠くなっているのですが、そのかわり小型センサーの狭い写野に衛星が入りやすい状況です。そこでROIを設定せずにセンサー全面を使って土星と衛星を合わせて撮りました。露出は普通に土星を撮るのと同じ設定で、衛星は画像処理であぶり出す作戦です。
10月3日の結果はこうなりました。
タイタンは写野の外でしたが5つの衛星が写りました。衛星は別処理で wavelet を攻めまくり & Photoshop であぶり出ししたものを合成しています。ミマスはなかなか厳しいですが確かに写っています。モニターによっては見えないと思うのでガンマ補正用のスクリプトを実装しました。画像下の [-] ボタンを押すと画像が明るくなります。ただしIEでは動作しません(ボタンが表示されません)。
翌日の10月4日も撮りました。3日続けて望遠鏡を運んだので腰が痛かったのですが、この日はタイタンが土星に(見かけ上)近づいていたので無理やりタイタンも写野内に入れて撮りました。
右上の明るい星がタイタンです。薄黄色い大気の色がわかります。土星が中心にないので AS!3 では Surface モードでスタックしています。そのせいなのかなんなのか衛星がイマイチシャープに写っていません。衛星の位置にAP置くのも試したんですがそれやると衛星の周りに継ぎ目が浮いてきたのでやめました。
こちらもガンマ補正できるようにしましたが、γ減らすとノイズも浮いてきますねぇ… まあ、衛星の位置の確認用にご利用ください。
というわけで土星と衛星 I (ミマス)から VI (タイタン)までを一枚の写真に収めることができました。本当は連続写真で衛星の動きも撮りたいところですが2日とも雲に邪魔されがちで長時間の連続撮影はできませんでした。またの機会に狙いたいと思います。でも来年になっちゃうかな…