12月17日の夕方、南東の空に月と木星と土星が集合しました。接近中の木星と土星から満月6個分ほど離れて月齢2.7の月、という構図です。フルサイズ換算200mmぐらいの画角でちょうどよい感じ。
月面の地形と地球照、土星の輪は無理としても楕円形の姿、ガリレオ衛星、できれば土星の衛星タイタンも一緒に写したい、という欲張りな事を考えて、露出を変えてたくさん撮ったのですが、そのうち ISO200, F2.0 で1/60秒と1.6秒で撮った写真を手動で合成してみました(Photoshop のHDR合成はうまくいきませんでした)。
どうでしょう?そこそこいい感じ、なような… 赤道儀を使った撮影ですがカメラはが水平になるように向きを合わせて撮りました。こういうのは肉眼で見た時の並びと同じに見えたほうが良いと思って。
画像処理はスタック & wavelet したものを Photoshop のレイヤーで描画モード「スクリーン」で重ねて合成しました。1.6秒の方の月面のハイライトはマスク処理で落としています。また、1.6秒の方は月の反対側にゴーストが出ていたのでこれもマスク処理で目立たなくしてあります。
月を拡大するとこんな感じです。
一応欠け際のクレーターが見えますね。
やはり土星の輪は無理でしたが楕円形には写っています。土星の右斜め下にぽつりと浮かぶ小さな星はタイタンです。なんとか写りました。
木星の周りにはガリレオ衛星が写っています。木星の左上がカリスト、右下は上から順にイオ、エウロパ、ガニメデです。
F2.0 開放では星像がいまいち甘いので F2.8, 4秒露出でも撮りました。
これも悪くないのですが、絞り羽に由来する光条が結構目立つのと土星が丸すぎるので冒頭の写真を頑張って処理したのでした。
というわけで、月がもう少し近ければ… とは思いましたが、それなりに絵にはなったかなと思います。