12月15日に μ-180C の光軸チェックのために恒星で焦点内外像を撮ってみました。と、言ってもいまいちよくわかってなくて、とりあえずピントの合った位置の前後を撮ればいいだろうと思って撮ったものなので、見てもよくわからない…
どっちが外でどっちが内なのかもよくわからないんですが、μ-180C のピントノブには回転方向に OUT/IN の表示があるので、以下、合焦位置からピントノブを OUT の方向に回したのが「焦点外像」IN の方向に回したのが「焦点内像」だと思って話を進めます。なんか逆な気もしなくもない… どうなんだろう…
ターゲットの恒星はアルデバラン。撮影と画像処理は、まず ZWO ASI290MM で月や惑星を撮る時のように 3000 フレームの動画撮影、1000 フレームを AutoStackkert3!(AS!3)でスタック、RegiStackx 6 (RS6)でウェーブレット処理、最後に Lightroom で露出補正、という手順で行いました。
AS!3 では惑星モードでアラインメントポイントは中心1点のみという設定でスタック、RS6 では月面写真用の設定で処理しています。
まず直焦点。
焦点像は回折リングらしきものが見えるように Lightroom で+5段の露出補正をかけています。
光軸がズレていたら同心円状のパターンが偏心して写る、ぐらいの認識なんですが、それらしき現象は見当たらず… 光軸合ってるんですかね?ていうかもっと焦点からズラして副鏡の影を撮るべきだったのかな?
ところで焦点像、μ-180C 特有の3本の副鏡スポーク由来の6本の光芒がもっと出るかと思ったらなぜか十字方向の太い光条が出ていますが… いわゆるサッポロポテト現象?*1
月面撮影の時と同じ構成(2倍バローレンズ使用)で撮ったのがこちら。
これは焦点像の回折リング?が偏心してるような… ビクセンのフリップミラーを挟んでいるのですが、2インチスリーブとの間に結構ガタが出ているのでそのせい?
惑星の場合は導入のためにも LRGB 撮影のためにもフリップミラーなしでは辛いんですが、月面撮影は LRGB やらないし導入もファインダーで十分だからフリップミラーやめるかなー。光路長が長くなるせいで拡大率も大きすぎるし(ADCなしの構成で3.03倍)、その分収差も余計に出るはずなので。
とはいえ、星像の歪みは今までの月面写真のブレたような像の説明がつくほどではないと思うんですが… やっぱりシーイングに恵まれてないのが一番なんでしょうか。
*1:センサーの画素の並びが回折格子のように機能して、センサーに反射した光がフィルターに反射して迷光になった時に格子状のパターンが出る現象。あぷらなーとさんの記事を参照。