Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

NGC1232 (2019/1/9)

1月9日の夕方の月の撮影でわざわざ SX2 を使っていましたが、これは元々その後 DSO を撮影するついでの撮影だったからです。月を撮ってから天文薄明が終わった後、エリダヌス座の銀河 NGC1232 を撮りました。が、残念な結果に…

NGC1232 (2019/1/9 19:16)
NGC1232 (2019/1/9 19:16)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), LPS-D1 48mm / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + QHY5L-IIM + PHD2 による自動ガイド/ OLYMPUS OM-D E-M5 (ISO200, RAW) / 露出 10分 x 12コマ 総露出時間 2時間 / RStacker 0.6.4, DeepSkyStacker 4.1.1, Lightroom CC で画像処理, フルサイズ換算 1913mm 相当にトリミング

NGC1232 は今まで特に狙っていたわけではなかったのですが、平日で深夜になる前に撮り終えられて今まで撮ったことのない対象、ということで Stellarium を眺めていたらエリダヌス座A銀河群の近くに Eye of God Galaxy というのが目について、これが NGC1232 でした。

Stellarium では写真が出てこないのですが、ググると見事なフェイスオン渦巻銀河の姿が。9.87 等でそれほど暗いわけではないし大きさも M100 と同じくらい、ということでそのくらいの写りを期待したのですが、高度の低さ故の光害の強さを甘く見ていました。

空の透明度の高い冬だから大丈夫かと思っていたのですが、夜の早い時間はダメですね。最初12分露出で試し撮りした時に背景輝度が80%近くあって10分に露出を落として撮ったので本番撮影の前にはダメかなーとは思っていましたが…

なんとか渦巻きらしき構造は見えるのですが、淡い部分は光害のノイズに紛れて非常に見にくくなっています。背景を黒く落とすと淡い部分が全く見えなくなってしまうので敢えて光害カブリを残したまま仕上げました。

よくよく見ると腕が何本か見えるし左(東)やや下の方に伴銀河の ESO547-16 も見えているような… まあ、作品にはなりませんが証拠写真程度にはなったかな…