昨夜はGPVでは雲が出てくる予報だったのですが、夕方あまりに快晴だったのが惜しくてダメ元で撮影することに。とはいえ出撃して曇ったら精神的ダメージが大きいのでベランダから。
今回のターゲットはふたご座の散開星団 M35 です。M35 は一昨年の秋にレデューサーを使用して90秒露出で撮影しましたが、今回はすぐ近くの小さな散開星団 NGC2158 を大きく写したくてレデューサーなしで狙います。
19時過ぎにベランダに機材を設置。M35 は南中高度が80度近くになるのでベランダの天井にぶつかる前に撮影します。三脚もベランダの縁石に乗り上げる形で柵ギリギリに寄せて設置。
撮影開始は20時過ぎ。明るい星が飽和してつぶれないようにしたかったので段階露光を試してみました。1分、2分、4分で各8枚撮影。最初ガイドが安定せず撮り直したりして時間を費やしましたが21時半頃撮影終了。
雲は結局出てきませんでした。でも GPV を見ると雲が出てることになっていてなんだか不思議。とはいえ、いつ本当に雲が出てくるかわからないので、それ以上は撮らずに撤収しました。
多段階露光で撮った写真は M42 の時と同様に DSS の HDR でコンポジット。
右斜め下の黄色っぽい小さな散開星団が NGC2158 です。星の粒がちゃんと解像して… うーん、でも等倍で見ると星像がちょっと甘いような?ピントはバーティノフマスクできっちり合わせたつもりだったんですが。それともガイドが乱れがちだったせい?
HDR の効果ですが、4分露出だけの写真と比べても特に良くなっているようには見えず…
等倍で見てもほとんど違いがわかりません。こういう対象には意味がないんでしょうか?明るい星がシャープになるとか、そういう効果を期待していたのですが。
FlatAide Pro の飽和部復元合成も試そうかと思ったのですが、写真のサイズが大きいので無料では使えず。そろそろ課金した方がいいかなぁ…
そんなわけで段階露光は空振りでしたが仕上がりはまあまあ満足かな、というところ。
この先ですが、この時期ベランダから撮れる目立った天体は過去に撮り尽くしていて、この先はやはり公園に出撃しないといけない感じ。寒いし、色々面倒なんですが、どうしようかなぁ…