梅雨入り後ずっと雨でしたが6月13日は快晴。しかも22時頃に大赤斑が正面に見えるということで、早めに帰宅して木星を撮りました。
20:40 頃から鏡筒をベランダに出して温度順応させつつドリフト法で赤道儀の極軸を合わせて、21:45 頃から撮影を開始。温度順応が足りないのか、それともまだ木星の高度が低いからか、シーイングはあまり良くなく、像がメラメラと揺れる感じですが、細かい模様はそこそこ見えています。
3000フレームを4回1セットで撮って、2セット撮ったあたりからシーイングが落ち着いてきたので、改めてピントを追い込んでから撮った3セット目、ちょうど大赤斑が正面を向いたタイミングでベストショットになりました。
大赤斑の濃淡や大赤斑後方(左側)の乱流のようなものも見えています。今期ベストの写りです。
大赤斑から「赤い涙」は出ていません。見たところ赤い筋の剥離もないようです。実は先週、「その後の大赤斑」で予想していたように二回目の「涙」が流れていったのですが*1 大赤斑前方(右側)のだいぶ先に見えるやや赤みを帯びた縞には二回目の「涙」が混じっているものと思われます。
大赤斑を取り囲んでいた縁取りはすっかり薄くなりました。この様子だと大赤斑の流出は止まってくれそうな感じで、とりあえず一安心といったところですが、それにしても大赤斑、小さくなりました… 過去最小との報告もあります。*2
3セット目以降はシーイングが今ひとつ安定せず緩い写りになりましたが、10分間隔で全部で7セット撮影したので、連続写真としてアルバムにまとめておきました。木星をぐりぐり回して楽しんでください。