3月24日に撮った木星状星雲の写真、wavelet 処理はイマイチでボツにしたと言ってましたが、再チャレンジしました。
リング状の構造がくっきり浮かび上がってきました。淡い部分の濃淡も若干見られますがもやもやした構造までは出てきませんでした。
wavelet 処理は光学系と対象が違うと毎回適正なパラメータが違って戸惑います。今回は以下のパラメータで wavelet 処理したものを、ノーマルのものと 65:35 の比率でブレンドしました。
- Waveletscheme: Linear
- Initial Layer: 2
- Step Increment: 0
- Wavelet filter: Gaussian
- Use Linked Wavelet Layers: ON
- Contrast: 100
- Brightness: 0
Layer | Denoise | Sharpen | 設定値 |
---|---|---|---|
1 | 0.15 | 0.100 | 8.5 |
2 | 0.15 | 0.100 | 7.3 |
3 | 0.15 | 0.100 | 3.6 |
4 | 0.10 | 0.100 | 1.1 |
ノーマル画像をブレンドしたのは wavelet 処理で淡い(暗い)部分の濃淡のコントラストが上がってかすれたようになってしまったのと、空間周波数が低めの斑点状のノイズが目立たないようにするためです。*1
ちなみに AutoStakkert! の選別はイマイチで手動選別した方が良い結果が得られるとの噂を聞いて、実は頑張って500コマから手動で144コマの良像を選別、そこからAS!3で上位125コマをスタックして、AS!3 の自動選別の結果と比較してみたんですが…*2
ご覧のようにほとんど変わらない、というか手動選別の方が若干ぼやけてるかな?という有様だったので、最初の写真では AS!3 に全部任せた結果を使いました。少なくとも僕の目よりは AS!3 の方が確かな判断ができるようです。