先日のエントリで「また今度」って言ってた件。
AutoStakkert!2 (AS!2)の Sharpend じゃない方の出力を RegiStax 6 で wavelet 処理してみました。
ファイルを開くところでまずつまづいたのですが、wavelet 処理だけしたければスタック済みの画像を RegiStax のウィンドウにドラッグ&ドロップすればいいようです。
wavelet 処理、原理がさっぱりわからないんですが、 触った感じだと異なる空間周波数のレンジ毎にパラメータを変えてシャープネス処理をかける感じでしょうか?パラメータはどこから手を付けていいのかわからない感じがありますが、とりあえず HIROPON さんのサイトを参考にしてみました。
Wavelet scheme は Dyadic、Wavelet filter は Gaussian で、Layer 1から3までだけいじってみました。こんな感じ。
Layer | Denoise | Sharpen | 設定値 |
---|---|---|---|
1 | 0.00 | 0.100 | 8.0 |
2 | 0.00 | 0.110 | 24.0 |
3 | 0.00 | 0.100 | 8.0 |
結果はこれ。
こんなところに落ち着きましたが、正直 AS!2 の Sharpend と変わらないというか、むしろ負けてる?左下のティコの白飛びがキツくなっています。画像の縁が白くなってしまうのも気になるところ。
Layer 1 は一番細かいパターンを強調するので解像感を上げるため大きな値を設定したいところですが、反面ノイズも強調されてしまうようです。今回の画像の場合、例の縞ノイズが目立ってしまうので抑えめにしてあります。
でもまだ結構目立つので、思い切って Layer 1 をマイナス値に設定してみました。
Layer | Denoise | Sharpen | 設定値 |
---|---|---|---|
1 | 0.05 | 0.100 | -3.0 |
2 | 0.00 | 0.110 | 24.0 |
3 | 0.00 | 0.100 | 8.0 |
結果はこれ。
縞ノイズがほぼ消えました。解像感もほとんど変わらない感じです。こんなことをするための RegiStax ではないはずですが、まあ、結果オーライということで…
縞ノイズの件はおそらくカメラの問題なので置くとして、正直月面に関しては AS!2 の Sharpend の方が高品質に見えますが、これは僕が RegiStax を使いこなせてないだけなんでしょうか… 惑星だとまた違うのかな?