Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

M83 再処理(星マスク初挑戦)

先日撮った M83 ですが、強調処理が強すぎてザラザラなのがやっぱり気になって再処理してみました。

前回と同じ DeepSkyStacker の出力を元にして、前回は Lightroom (LR)だけで処理したのを今回は8割くらいの処理を Photoshop CC で行って、最終調整のみ LR を使ってみました。これに伴い今までやったことのない星マスクを使った処理もやってみました。

M83 (2019/3/9 01:26)
M83 (2019/3/9 01:26)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), LPS-D1 48mm / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + ASI290MM + PHD2 による自動ガイド/ OLYMPUS OM-D E-M5 (ISO200, RAW) / 露出 12分 x 8コマ 総露出時間 1時間36分 / DeepSkyStacker 4.1.1, Photoshop CC, Lightroom CC で画像処理, フルサイズ換算 1915mm 相当にトリミング

前回より強調処理は抑えて、ノイズ除去は強めにかけてザラザラ感を低減してみました。ちょっと地味だし、周辺の円盤状に広がった淡い領域も見えにくくなっていますが、iPad の画面サイズくらいでもまあまあ見れる仕上がりになったと思います。

淡い部分をこれ以上あぶり出すと背景のノイズが浮いてくるし、それをギリギリのところで抑えようとすると星雲がザラザラになってしまいます。

今まで星マスクはいらないと思っていたのですが、やってみると違うものですね… マスクはレベル補正 + ガウスぼかしで作成していますが、明るい二つの星は周囲に広がった光が大きかったので手描きでマスクを広げています。

星マスクは天体写真の嘘の部分を増やすというか、強調処理という嘘があることを見えなくする処理なので抵抗があったのですが、観賞用の写真としては、やはりやったほうがいいんだろうなぁ、という気がしてきました。

Photoshop はまだ不慣れで、Photoshop で処理と言いつつカラーバランスとかノイズ除去とかは Camera RAW のフィルターを使っています。慣れた Lightroom と同じ感覚で調整できるのはいいのですが、調整値が残らなくて後から同じ調整を再現できないのが不満です。何かやり方あるのかな?