Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

NGC2903 (2021/2/10)

ごぶさたしてます。今年最初のエントリになります。あけましておめでとうございます。って、もう2月も中旬になりますが… 1月はちょっと燃え尽きていた感じで、やっと星を見る余裕が出てきました。

昨夜、2月10日の夜は久しぶりにベランダに SX2 を出してしし座の銀河 NGC2903 (通称(?):肉丸さん)を撮りました。しし座の鼻先にあるちょっと大きめの棒渦巻き銀河で、今回初めて撮りました。

21:00過ぎから撮影開始の予定で20:00前から準備していたのですが東の空から薄雲が拡がってドリフトアライメントを何度も中断するはめになり、今夜はダメかもと思っていたのですが、22:00頃から晴れてきて撮影開始。

NGC2903 は南中高度が比較的高いのでベランダの天井に邪魔されるかと心配していたのですが、子午線越えを挟んで2時間無事に撮影できました。ガイドは最初の90分は絶好調だったのですが、そこから赤緯ガイドが振動し出して後半は過修正を避けるた赤緯ガイドを時々OFFにするなどだましだましやって、ガイドエラーでボツになった分を補充するために追加で5コマ撮影しました。

結果はこちら。

NGC2903 (2021/2/10 22:07)
NGC2903 (2021/2/10 22:07)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), LPS-D1 48mm / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + ASI290MM + PHD2 2.6.9 による自動ガイド/ ASI290MC (ゲイン200) / 露出 3分 x 40コマ 総露出時間 2時間 / DeepSkyStacker 4.2.2, Lightroom Classic で画像処理

うーん、南北に伸びる淡い腕がほとんど写らなくて、ぱっと見実際の半分くらいの大きさになっちゃってますね。やはり横浜の空では厳しいか… でも中心部の棒渦巻きの構造はしっかり写っているので、一応撮れたってことにしておきましょうか…

NGC2903 の東には楕円形で小さくぼんやりした姿の銀河 PGC27115 があるのですが、この写真ではほぼ見えません。よーく見るとうっすらそれらしき光芒があるにはあるのですが…

わかりやすいように astrometry.net でアノテーション付き画像作ろうとしたら「OSError at /upload/ [Errno 122] Disk quota exceeded」とかエラーになって画像アップロードできませんでした… 手元の Ubuntu 18.04 にもインストールしてあるんですが、なぜかアノテーション付き画像が生成されず。

しょうがないので PGC27115 に位置については WikiSky のここを参照してください。