11月1日、週末に天気が崩れると聞いていたのに金曜の夜は快晴。前夜の疲れが残ってはいましたが、せっかくなのでこの日も天体撮影。快晴とは言っても黄砂の影響なのか、昼に富士山を見た時はずいぶん霞んでいたので、空の透明度はあまり期待できない状況でした。
今回のターゲットは NGC253 ちょうこくしつ座銀河。2年前に撮っていますが、露出不足気味だったのと月が出ていたこともあって写りがもうひとつでした。当時はスカイメモSを使っていたので、光害カットフィルターを使って露出時間が伸びるとガイドしきれないという問題があり、光害カットフィルターなしで撮っていたのも心残りでした。
もっとちゃんと撮れば銀河の端の淡い部分も写るのでは?と思い今回撮影したのですが…
結果から言うと前回の再処理分の結果からあまり改善しませんでした… 空の透明度が悪くて光害カブリが強かったのと、撮影開始が遅れて高度の低いコマが出てきて余計にカブリが大きくなったため、光害カットフィルターがあっても淡い部分はほとんど改善されませんでした。
中心部は前より明るく写っているようですがフィルターの効果なのか画像処理の違いなのかよくわかりません。前回の方が暗黒帯がくっきり写っている気も…
せっかく大きな銀河なので隅々までくっきり写したいのですが、南中高度の低い天体は撮影条件が厳しいです。
ガイドはかなり不安定でした。赤緯ガイドが流れがちで、特にディザの後は過修正が発生し蛇行が始まる原因に。そのたびガイドを一度止めてやり直すということをやっていましたが、すぐ蛇行しだすので途中から一方向赤緯ガイドに切り替え。それでも過修正なんですが過修正が往復にならない分少しはマシでした。
Max Dec Duration (Mx DEC)を減らしたらいいのかな… でも過修正と言っても赤緯のガイドパルスになかなか反応せず、反応しだすと急に動き出して行き過ぎてしまうのが問題なので、Mx DEC の問題ではないのかも。