あけましておめでとうございます。元日の夜は天気がよかったので久しぶりにばら星雲を撮ってみました。
今回は 8cm F6 直焦。フォーサーズセンサーでは写野がギリギリなのですが少々はみ出すのも覚悟で撮影しました。幸いばら星雲中心部の散開星団 NGC2244 の中央の星がライブビューでも視認できたので、これを写野の中心に導入して撮ったところ大きくはみ出すこともなく撮れました。
ガイドは年末に試した一方向赤緯ガイドを今回もやってみました。今回は最初 PHD2 のマニュアルで推奨されていたガイドアルゴリズム「ローパス」または「ローパス2」のうち「ローパス2」を使ってみたのですが、ガイドグラフを見ると一方向ガイドのはずなのに反対方向にもガイドパルスが出ていて、若干蛇行運転気味になることも。
バックラッシュを避けるための一方向ガイドなのに逆回転もしているようでは困るので、結局途中から「レジストスイッチ」に戻しました。「レジストスイッチ」でも過修正でガイドが暴れ気味になることがあったのですが、積極性を40まで落とすと安定したようです。赤緯のRMSエラーは±1.7秒前後に落ち着きました。
ちなみに今回はガイド星が南(マイナス方向)にドリフトしていた状態で赤緯ガイドモード「South」を選択するとプラス方向のガイドパルスが出て正常にガイドしてくれました。やっぱりマニュアルと逆のような… それとも PHD2 のバージョンが古い(2.6.1)せいでしょうか?
結果はこうなりました。
2年前に撮った写真と比べると、なかなか迫力ある絵になりました。が、明るい星雲とはいえ冬の天の川の中にあるので無数に散らばる天の川の星ぼしに埋もれ気味です。やはり星マスクを使うべきなんでしょうか…
個人的には星マスクってどうも抵抗があります。光害カブリ等を消すのにフィルターをかけるのはノイズ除去のための処理なので抵抗はないのですが、星マスクって星をノイズ扱いするみたいでどうも… まあ HDR なんかと似たようなものかとも思うので、そのうちやってみようと思います。
ガイドの方は当面一方向赤緯ガイドで決まりな感じです。ドリフト方向の反転は南天で撮る分には大丈夫そうだし、*1 極軸をどの程度ずらすかというのは課題ですが、今のところドリフトアライメントで頑張っても追い込みきれなかった、ぐらいのズレでちょうど良さそうな感じです。
もっとも一方向赤緯ガイドだと風であおられて鏡筒が撓んだ分を修正してしまうと撓みが戻った時に過修正になってしまって長時間ズレっぱなしになってしまうのが困りものです。今回もそれっぽい動きがあったような… 部屋にいて風があったか確信はないのですが。
そんなわけで今年は DSO の撮影を頑張っていこうと思います。