元日の夜にばら星雲を撮影した後は撤収せずに朝まで待って月齢25.6の月と金星の接近を撮りました。
月が出てすぐの4時前に一度撮影した時は意外と離れていて 8cm F6 (フルサイズ換算960mm)の画角ではバランス良くフレームに収まらなかったので、いまいちだなーと思ったのですが、Stellarium を見てこのあとぐんぐん近づくのだと知って連続撮影することにしました。
4:10から7:20までの様子を10分毎に撮ったものをアルバムにまとめました。薄明が明るくなってからは空が露出オーバーにならないように段階的に露出を落として撮影しています。
赤道儀は月追尾モードでしたが、結構追尾がズレていったので途中手動で調整しつつ、最終的には Photoshop 上で手動で位置合わせしました。
比較明合成で連続写真にもしてみたのですが…
これだと夜明け後の空で地球照が消されてしまってイマイチですね。星食の連続写真の時にも書きましたが、月基準で合成しているので金星が動いているように見えますが、実際には(ほぼ)月が動いて接近しています。
タイマー撮影の合間に肉眼でも見ていましたが、欠けた月のすぐそばで金星がキラキラと瞬いている様子がなにやら神秘的で心動かされるものがありました。
こればかりは写真では伝わらない、いや、動画で撮れば?とも思ったのですがカメラが一台しかないのでどうにもならず。
天体観測的には無意味、あるいはむしろ邪魔な星の瞬きですが、眼視で眺める分には美しいですよね。星空の美しさの半分くらいはそこにあるかも…