7月15日は夕方から金星を撮ろうと思ってベランダに機材を出したのですが、機材を組み立てている間に、昼間の快晴の空が嘘のようにどんよりと曇りだしてひと雨降りそうな気配さえしてきたので、一度機材をバラして退避。結局金星は撮れませんでした。とはいえ17時ごろなら南向きのベランダからギリギリ撮れそうということがわかっただけでも収穫…
結局雨は降らず、薄雲がちの空ながら木星も輝いていたので19時過ぎに再度機材を出して木星を撮りました。今回はシステムCにカメラを2台付けてLRGB撮影に挑戦です。
モノクロカメラ(ASI290MM)を直視側、カラーカメラ(ASI290MC)をミラー側に取り付けて、2台のカメラはそれぞれUSB3のリピーターケーブルを経由して室内のPCに接続。SharpCapは1個だけ起動して、撮影のたびにカメラを切り替えます。LとRGBの撮影間隔は30秒弱。撮影中に少しずつ木星が流れるのでROIの位置合わせに少し手間取りました。
シーイングはあまり良くなく時折像が大きくぼける状態で、あまり写りは期待できませんでしたがテストと割り切って撮影しました。結果はこうなりました。
いまいち解像度が足りない感じですが、シーイングも良くなかったしこんなものでしょうか。7月8日に撮影した時にあった大赤斑の左上(北西)のつけまつ毛がはがれたみたいな特徴的な模様はなくなっています。
北赤道縞に切れ目のようなものができていますが、これも7月8日にはありませんでした。8cmで撮っていた頃はわかりませんでしたが、木星の模様って結構速いサイクルで変化していくものなんですね。
上の写真は L と RGB をそれぞれ3本撮って WinJUPOS で de-rotation したものを Photoshop で手動 LRGB 合成しました(RGB の lab カラー画像の L を差し替える方式)。L と RGB の撮影間隔が短く、模様のズレがわずかだったのでそのまま重ねました。
わざわざ手動で LRGB 合成したのは、WinJUPOS の LRGB 合成だと大赤斑が不自然に小さくなってしまったからです。こんなふうに。
L と RGB はこれです。
Image measurement のフレーム合わせがうまくいってなかったんでしょうか?フレームは、L画像は自動だと少し斜めになっていたので角度を調整、RGB画像は自動だとなぜか90度回転してしまってダメだったので L と同じフレームを角度だけ調整して使いました。角度がズレるだけでこんなふうになるかなぁ…
この日はこの後土星と火星も撮りましたがそれは後ほど。