5月26日の皆既月食、一応前の晩からベランダに赤道儀を設置して極軸を合わせておいたのですが、くもりの予報だったので連続写真の撮影は諦めて、なんとか雲の隙間から皆既中の月を撮れないかと粘ったのですが、ダメでした。
皆既の終わりの30分後の21:02頃から微かに雲の向こうに月の明かりが見えてきたので、さらに粘っていたら、21:20頃から雲越しに半分くらい欠けた月がぼんやりと姿をあらわしました。
雲はかなり厚く、8cm F6 + 2xテレコンでは暗すぎてどうにもならないので、テレコンを外し、雲越しでもひときわ輝いて見えるアリスタルコスと月の縁を使ってピント合わせ。少しでもハッキリ見えてきたところで連写、を繰り返してなんとか撮れたのがこれでした。
連続で100コマ以上連射した部分からスタックしようとしたのですが、雲の通過のせいか stabilization がうまくいかずそのままスタックするとブレたような画像になってしまったので、比較的画像が安定している連続32コマから24コマをスタックして、ピント合わせの時に見えていたアリスタルコスや虹の入江の形もなんとか見えるように仕上げられました。
月食の間はベランダに置いたタブレットと部屋の中のPCで、サイトロンジャパン×天文リフレクションズ共催のライブ配信「5.26皆既月食ライブリレー」を流していました。東北と北海道の方は結構晴れていたようでネット越しではありましたが皆既の赤い月を見ることができました。
部屋ではもう一台のPCで名取天文台の皆既月食オンライン観望会も流していました。こちらは YouTube にダイレクトに配信していたからか画質も良く、素晴らしい映像が楽しめました。*1
18:30頃からベランダに出たり入ったりしていたのですが、さすがに疲れてきたので20:00頃からは ASI290MC に付属の魚眼レンズを取り付けたものをカメラ三脚に据え付けてベランダに出して、部屋のPCから空の様子を監視できるようにしました。おかげで雲がわずかに薄くなってきたのにもすぐ気付けたというわけです。
というわけで残念な結果にはなりましたが、配信でワイワイ盛り上がりながら部分月食とはいえリアルでも月食が見れたので、まあこういうのも悪くないな、という一日でした。